AWSのNoSQLデータベースサービスであるAmazon DynamoDBが,オンラインインデックス生成をサポートした。これと同時に,長期的な使用を目的としたリザーブドキャパシティの購入も可能になっている。
2013年12月にAWSは,DynamoDBにグローバルセカンダリインデックス機能を追加した。これにより,テーブルに追加インデックスを生成して,主キー以外の属性を使ったクエリを実行できるようになった。DynamoDBは最大5つのグローバルセカンダリインデックスをサポートする。インデックスはテーブル生成時に定義可能で,それぞれがハッシュキーか,またはハッシュキーと範囲キーか,どちらかを参照する。オンラインインデックス生成機能により,グローバルセカンダリインデックスの生成と削除が,オンザフライで可能になる。この機能は,DynamoDBのUpdateTable APIを通じて公開される。機能を使用するために追加の課金はないが,生成されるグローバルセカンダリインデックスが使用するストレージには費用が発生する。
Amazon DynamoDBを購入すると,予想される読み込みおよび書き込み操作をベースとした容量のストレージがプロビジョンされる。このプロビジョンモデルでは,高トラフィック予想に基づいて容量を追加したり,必要がなければ削除したりすることも可能だ。DynamoDBの利用が長期間に及ぶと予想されるシナリオでは,1年または3年の単位でリザーブドキャパシティを購入することができる。購入においては,容量を確保するための前払い金額に加えて,購入した総容量に基づいて課金される月額料金を支払う必要がある。このモデルによって,ユーザは,DynamoDBの通常の時間課金率に対して,1年単位ならば53%,3年ならば76%を節約することができる。AWSマネジメントコンソールとの統合により,テーブルの生成中にリザーブドキャパシティを購入することも可能だ。リザーブドキャパシティ購入の最小要件は,100件の読み取りおよび書き込みオペレーションとなっている。
AWS無料利用枠の一貫として,DynamoDBユーザには,25書き込み操作/秒,25読み取り操作/秒,および25GBのストレージが無償で提供される。