Microsoft は Azure SQL Database, Azure Active Directory, Azure RMS, Azure Media Services の新機能をアナウンスした。
Microsoft クラウドデータベースである Azure SQL Database の最新バージョンが一般リリース( Generally Availability )となった。初期リリースであるヨーロッパ圏では、SQL Database は Microsoft SQL Server エンジンのほぼ完全な互換を実現した。2015年3月1日の他データセンタの公開を伴い、一般リリースは引き続きアメリカ合衆国圏で2015年2月9日に実施されたのちにも引き続き実施される。本リリースはセキュリティ機能をリリースしており、Row-Level Security, Dynamic Data Masking, Transparent Data Encryption が紹介された。利用可能なパブリックプレビューでは、データアクセスの制御向上のため、データベース上の Row-level Security でデータベース テーブルの行に対するきめ細やかなアクセス制御が実装可能だ。Dynamic Data Masking はポリシーベースのセキュリティ機能で、データベース内のデータをマスクされたデータを返すことで表示を制限する機能であり、近日中に利用可能だ。Transparent Data Encryption 機能は SQL Database V12 データベースの暗号化機能として加えられる予定だ。AlyawsOn 技術による高可用性設定の単純化により、オンプレミス SQL Server やクラウド上の SQL Server のワークロードに対するフェールオーバ設定が容易になった。結果として、最大 32vCPUs、448GB メモリ、6.59TB の SSD である Azure の Gシリーズ インスタンスに SQL Server を簡単にデプロイできる。
Azure Active Directory に対して、Conditional Access for SaaS Apps と Azure AD Connect Health と呼ばれる機能拡張を続けている。Conditional Access for SaaS Apps は Azure AD と統合するためのポリシー評価エンジンであり、IT管理者にアプリケーションへのアクセス許可をリアルタイムで制御することを可能にする。Azure AD Connect Health はクラウドベースの監視とセキュリティサービスであり、オンプレミスの認証基盤でもある。今回のプレビュー機能で、Azure AD Connect Health は ADFS を利用しているユーザの各 ADFS サーバに対して詳細な監視、レポート、アラートを提供する。
Azure Rights Management はクラウドベースの権限管理ソリューションであり、Office 365 だけでなくオンプレミスサーバ・サービスも同様に扱うことができる。Microsoft は Azure RMG migration toolkit、RMS SDK と Windows Phone 8.1 向け RMS sharing アプリケーション、テンプレートの紹介、Azure RMS の初学者向け制御を提供した。これらの機能は、Azure RMS を利用してコンテンツ保護を開始するユーザへ指定された方式を許可する。
Azure Media Servicesに対するコンテンツ保護機能は ライブワークフロー、オンデマンドワークフローともに一般公開した。同サービスは Azure Service-Level Agreement (SLA) で裏付けされている。これにより、Azure 利用者はライセンス配信とAES 128-bit暗号化キー配信サービスを利用することが可能であり、これは2014年にソチ冬季オリンピックで利用された配信方式である。