Spring Forwardは，女性史月間(Women's History Month)にちなんで，女性のデジタル部門での功績を称え，奨励することを目的に，英国ブライトンで開催されるフェスティバルである。
女性の講演者のみが参加して３月に開催されるこのフェスティバルでは，プログラミングやコーディング，ストップモーションアニメーション，ユーザエクスペリエンス設計，ゲームなどに注目した，７つのイベントが行われる。フェスティバルを監督するのは，Fireflyのシニア・ユーザエクスペリエンスデザイナであるViviana Doctorovich氏だ。
“最初は私の個人的なのイベントでした。1年半ほど前に始まった，Ladies that UXのブライトン支部です ...”，氏はInfoQに語った。
... そして他にも，２つのイベント – SheSaysのブライトン分会と300 Seconds – が，同じ時期に開催されていることが分かりました。つまり，私のイベントを合わせると，デジタル業界の女性にフォーカスしたイベントが３つ，３月に行われていた，ということです。私のイベントに参加した女性の多くは，他にもイベントが開催されていたことを知りませんでした。ですから，同じ傘下でクロスポロモーションを行う意味があったのです。最初は３つのイベントだけで，ごく小規模に始めました。Webサイトを立ち上げて，そこで紹介したのです。それが今年は，本当に多くの人たちから参加の希望を頂きました。規模も倍になりましたし，フェスティバル用の特別なイベントも２つ用意しています。
ここで述べられているイベントとは，母の日を祝して企画されたストップモーションアニメのワークショップで，母親と娘(11～16歳)がSAMアニメーションソフトウェアを使った短編を一緒に見る“Curiosity Hub(下図}”と，ゲーム産業に従事する女性に焦点を当てた“Pixels and Prosecco”である。
氏はこのフェスティバルが，デジタル産業の未来を形作る上で，女性がよりアクティブな役割を果たすことを奨励するような，支援ネットワーク構築の足掛かりとなれば，と考えている。
Spring ForwardのWebサイトを通じて私たちは，デジタルコミュニティの他の女性たちと繋がりを持っている，コミュニティの方々と出会いました。その中には，生徒たちに伝えられるような，より女性的なロールモデルを探して，私たちにコンタクトを取ってくれた教師のような方々もいます。すべての主催者が連携することで，状況は変わります - イベント間の交流を通じてノウハウを交換し，イベントの成功のために支援し合うことができるのです。このようにして，小さなネットワークが生まれています。
男性の参加を歓迎しているイベントもある。SheCodesとSheSaysはどちらの参加も強く望んでいる，と氏は教えてくれた。CodeBarは女性や性的マイノリティ，ハイテク業界で過小評価されている人々が対象で，Ladies the UX(TelegraphでUXの責任者を務めるJane Austin氏らが参加する)の参加者は女性のみだ。
男性が参加するとすぐに，力関係が大きく変化することが多いようなので，慎重に考える必要があります。私たちは1+のような，つまり男性が参加する場合には，女性を同伴するような方法を試しています。男女が参加するのは素晴らしいのですが，バランスを50/50とするようにしています。参加者の90%が男性というイベントが，すでにたくさん存在していますから。
Spring Forwardは3月中，“68 Middle Street, Brighton, BN1 1AL”と，“2-7 Ship Street, Brighton, BN1 1AD”のHotel Du Vinで開催されている。イベントはすべて無料である。