TwitterがDigits Login for Webを公式にリリースした。SMSベースのログインシステムを，Digitsを使ったモバイルアプリサイトに拡張する，Digitsの最新インタラクションだ。
10月に行われたFlight 2014の中でTwitterは，Fabricと呼ばれる同社の新しいツールセットの一部としてDigitsを公開した。このパスワード代替ソリューションでは，これまでのユーザ名/パスワードの組み合わせに代えて，電話番号をベースとしたシングルサインオン・ソリューションを提供することによって，パスワード管理に関わる問題の解決を図っている。わずか数行のコードを書くだけで，モバイルアプリケーションをDigitsインフラストラクチャにリンクすることができる。これによって，モバイルフォンを使用したログインが可能になる。ユーザが認証操作を開始すると，DigitsがワンタイムユースのSMS承認コードを送信して，サインインが完了する仕組みだ。
従来この機能はiOSとAndroidのみで使用可能だったが，今回のリリースにより，アプリケーションのコンパニオンサイトで，JavaScript SDKを使ってDigitsのメリットを活用できるようになる。
Digits Login for Webのリリース記事の中で，DigitsのエンジニアであるManuel Deschamps氏が次のように説明する。
Digits Login for Webを使用すれば，アプリのWebサイトに数行のコードを加えるだけで，シンプルでセキュアなログインが実装可能になります。モバイル優先のエクスペリエンスを備えたサービスを維持するために，サイトにログインする前に，これまで通りの方法でモバイルアプリにサインアップする手順にすることも可能です。今回のリリースは，Digitsは単にアプリのダウンロードを増やすだけでなく，モバイルサービスのWebへの移行 - プラットフォームを越えた一貫性のある認証エクスペリエンスを実現します。
認証プロセスはモバイルアプリ内と同じように行われる。ユーザは承認コードをSMS経由で受け取り，それをブラウザウィンドウに入力する。Digitsを使用するWebサイトで認証に成功すれば，次にDigitsを使用する他のサイトにログインする場合，SMS承認が不要になる。Digitsにアクセスするアプリケーションは，DigitsのWebサイトでユーザがコントロールできる。
JavaScript SDKに関しては，Manuel Deschamp氏が次のように書いている。
私たちのJavaScript SDKをWebアプリケーションに含めて，任意のログインボタンにアタッチすれば，インストールは終了です。ライブラリはキャッシュされ，自己完結性があり，メモリ使用量も最小です。他のサードパーティ製ライブラリは必要ありません。新機能がリリースされた場合，SDKは自動アップデートされるので，サイトを停止する必要はありません。