IBM MobileFirst Platform Foundationのバージョン7には多数の新機能と機能強化が含まれている。IBMによると、効率的な開発、継続的なデリバリーをサポートし、UXを改善することで「企業のモバイル戦略実現を迅速化」できるという。
前のバージョンと比べて、IBM MobileFirst Platform Foundation 7には以下のサポートが追加されている。
- スケーラブルなデータストレージ: これはローカルのCloudantデータレイヤをベースにしている。CloudantはIBMのJSONドキュメントストアで、構造化ならびに非構造化データを管理できる。MobileFirst Cloudant機能拡張はCloudant Local APIを拡張し、「iOSおよびAndroid開発者のためのネイティブ言語オブジェクト、オフラインアクセス、オンラインリモートアクセスをサポートする」。
- RESTとoAuthといった標準バックエンドプロトコルのサポート: これにはアプリケーション認証、oAuth経由のユーザ認証、完全なREST APIを公開するJavaおよびJavaScriptアダプタなどが含まれる。
- 分析の改善: 主に、MobileFirstの分析コンソール内におけるレポートおよびチャート作成に関連する。
- APIの改善: これにはiOS、Android、C#/.Net、JavaScriptといった主要なプラットフォーム向けのクライアントサイドAPIのアップデートが含まれる。
- 新しいチュートリアルとサンプル
MobileFirst Platform Foundation (以前のWorklight Foundation) は、MobileFirst Application Scanning、MobileFirst Quality Assuranceとともに、IBMがMobileFirstというブランドで提供する3製品のひとつだ。
MobileFirst Platform Foundationは複数のコンポーネントで構成されている。
- MobileFirst Server: バックエンドシステムおよびサービスとモバイルクライアントアプリケーション間のゲートウェイ
- MobileFirst APIs: クライアントサイドAPIとサーバサイドAPI
- MobileFirst Studio: Eclipseをベースとするオプションの開発環境
- MobileFirst Console: コマンドラインダッシュボード
- MbileFirst Application Center: 組織内アプリ配布のためのツール
IBM MobileFirst Platformは、IBMがエンタープライズ市場に向けてiOSアプリを導入していくAppleとIBMの提携の中心にあるものだ。