Node.jsは様々なプラットフォームで利用できるが、まだ利用できないもののひとつに、ARM版のWindowsがある。このギャップを解消するため、MicrosoftはNode.jsの独自バージョンを作っている。これはWindows 10上で動作し、ARMアーキテクチャをサポートする。
これを実現するにあたり、MicrosoftはNode.jsのデフォルト設定であるV8 JavaScriptエンジンの利用を変更し、Windows 10に搭載されるChakra JavaScriptエンジンが使えるようにした。これは現時点において、Node.jsのMicrosoftバージョンはNode.jsプロジェクトが標準配布されているものと異なることを意味している。将来のどこかの時点で、Microsoftは自分たちの変更をマスターのNode.jsに取り込むつもりだと言う。
MicrosoftのArunesh Chandra氏とGaurav Seth氏によると、ARM版Windowsをサポートする目的は、Windows 10 IoT CoreでInternet of Thingsを動かすという会社のビジョンを推進することだ。Seth氏は、プロジェクトのフォーカスはIoT Coreにあるが、彼らが変更したNode.jsはWindows 10のどのバージョンでも動くはずだと書いている。彼らは新しいNode.jsの使い方と合わせて、Windowsユニバーサルアプリ「Hello, World」を動かすサンプルと、Raspberry Pi 2用にプロジェクトを変更する方法を説明している。
この発表に対する開発者の反応はマチマチだ。Microsoftが馴染みのあるNode.jsを推進して強化する可能性に、大きな関心を持っている開発者もいる。APIが冗長なのを嫌う開発者もいれば、より良いドキュメントがあるので変更は有益だと思っている開発者もいる。いずれにせよ、Microsoftはこの12・8ヶ月、オープンソースを強く推進しており、親のNode.jsプロジェクトへの参加が実現するかどうか、確かめる時間を許す価値はあるだろう。
スクラッチからビルドしたい人はこの指示にしたがおう。