Microsoftは,ゲームプログラマを対象としたVisual Studioの拡張サポートを発表した。メジャーな3つのゲームエンジン (Unreal Engine, Unity, Cocos2D)の相互運用性の向上が,その発表の内容だ。今回のリリースは,先行リリースされたVS Tools for Unityの拡張にあたるものだ。Visual Studio Communityを使うことにより,企業に属さない開発者は,Microsoftツールセットを使った最小限のコストあるいは無償でのゲーム開発が可能になる。
Cocos2D-xは“C++で記述されたオープンソースのゲームフレームワーク”で,iOS, Android, Windows Phone, OS X, Windows, Linuxをサポートする。ソースコードはMITライセンスにより,GitHubで公開されている。
Unityはさまざまなプラットフォーム(MicrosoftのS.Somasegar氏の発表には21種類がリストアップされている)をサポートする。提供されているPersonalエディションを使用すれば,Unity用のゲームを無変更でビルドすることもできる。最後のUnreal Engine 4も同じく,広範なプラットフォームをサポートしている。また,独立系の開発者がエンジンのソースコードにフルアクセス可能という点で,ライセンス条項の面でも好条件(特に開発初期費用の不要な点は)である。
Somasegar氏は今回のリリースについて,サポート対象はCommunityおよびExpressエディションだが,有償エディションも拡張対象であることを特に挙げている。Coco2D-XあるいはUnrealに関しては,緊密な統合内容を示す資料は提供されていないが,既存のUnityツールセットを見る限りでは,デバッグサポート統合の拡張や,プロジェクトコードとエンジン自体に含まれるコードとの間のナビゲーションの簡易化を期待することは理に適っているだろう。