Apigeeが開発したAPI Studioは,APIの作成,テスト,公開を行う無償オンラインツールである。
API Stutioは,YAMLのAPI設計ツールとして有名なSwagger Editorをベースとする。ApigeeではAPI Stutioをクラウド上で動作するバックエンドサーバに接続して,API要求に対する模擬応答の機能を提供している。模擬応答用のエンドポイントは自動的に生成され,さらに,API仕様の修正に合わせて更新される仕組みだ。
開発したAPIはウェブリンク経由で公開して,他からその動作を確認することができる。我々の行ったテストではこの段階で,同じ仕様に対して複数のユーザが別々の作業を行うことが可能だった。ユーザが仕様を編集すると,その内容が自動的に保存されるのだが,同時に他のユーザが行った変更が上書きされてしまう。すべての変更を間違いなく反映するには,ページをリロードしてサーバから最新バージョンを取得した上で,自身の編集を加える必要がある。
APIは,サーバのエンドポイント記述のベースとなるNode.jsプロジェクトとして,ダウンロードすることができる。Swagger EditorではJAX-RSやScalatra,あるいはSpring MVCプロジェクトとしてダウンロードする機能をサポートしているので,今後これらの形式も追加されるものと期待される。また,クライアントコードはJavaやC#,Objective-C,PHP,Pythonなど,多くの言語で利用することができる。
API Studioは現在ベータ版が公開である。Apigeeではツールの今後の方向性を決めるために,開発者からのフィードバックを募集している。