デザイン思考はデザイナーがデザインをするプロセスで適用する認知的な活動のことだ。Artefactでエンジニアリング部門のシニアディレクターを務めるTom Dabson氏はソフトウエア開発でデザイン思考のアプローチを使った経験についてブログに書いている。
Artefactでは、問題解決にデザイン思考を使っています。デザイン思考は顧客の本当のニーズを理解することに注力し、望ましい解決策にたどり着くまで可能な限り多くの試行をします。私たちはこのやり方を開発から分析、実験で活用し、問題や顧客のニーズ、チームの能力に最適な手法を使うために柔軟さを保っています。
氏は、Artefactでは、プロジェクトの性質に依拠する方法を選択している、という。開発者が素早くプロトタイピングをするプロジェクトがある一方、しっかりとした設計と調査をするプロジェクトもある。氏のおすすめは、さまざまなプロジェクトでデザイン思考を試し、結果を見てみることだ。
デザイン思考の戦略を道具として使ってみるといいでしょう。特に、ブレインストーミングで使えます。皆を巻き込み、アイディアに敷居を設けてはなりません。チームとして、議論し、試してみましょう。ポストアジャイリストが言うように、大丈夫そうならやってみて、ダメそうならやめればいいのです。
デザイン思考のツールは市場にたくさん出回っている。WE THINQもそのひとつだ。想像的なソリューションを開発するのに使える。最近、デザイン思考を使っているプロジェクトで使うためのオプションが追加された。
WE THINQはデザイン思考プロジェクトを実践するのに役に立ちます。デザイン思考の舞台にあなたとあなたのチームを導きます。調査をアップロードし、鍵となるチャレンジを定義して、アイディアをブレストし、テストをします。そして、それを繰り返します。
デザイン思考のツールは他にもある。Innovation Flowchart、Question Ladder、 Design thinking tool kit、IDEO design kitなどだ。
カイロ・アメリカン大学で講師を務めるRafiq Elmansy氏は、ブログでデザイン思考のツールとしてLego Serious Playを使う方法を紹介している。
おもちゃとしてのLegoブロックは、Lego Serious Playツールを使えば、大きな組織の中でデザイン思考のツールとして使えます......
Lego Serious Playは革新的なアイディアやソリューションをを生み出すのを支援するためのデザイン思考で活用できるツールのひとつです。レゴブロックと文字を使えば、チームは組織の戦略の文脈の中でアイディアをシェアできます。
Rafiq氏はLego Serious Playをデザイン思考で使うためのステップについて次のように書いている。
- 問い: チャレンジをして、議論を始めるために解決するべき問題に関連する問いを立てる。
- メタファ: 参加者は、モデルのパーツを記述する能力を持って、最初のステップで記述したチャレンジを反映したモデルを構築する。
- 共有: このステップでは、各参加者はそれぞれの考えやアイディアを共有し、それらが、どの程度チャレンジを表しているかを示す。
- 問い: このステップでは、ファシリテーターは問い、グループはプロセスを通じて議論したモデルのためのソリューションを構築するために経験をシェアする。
カンタベリー大学で上級講師であるArindam Basu氏は、デザイン思考ツールとしてのLego Serious Playの使い方を調べている。氏は自身の考えをSlideShareで発表している。