Intelは自社の統合ネイティブ開発環境(INDE)に,Multi-OS Engineと呼ばれる新機能を導入した。Java開発者を対象に,AndroidアプリのiOSプラットフォームへの移植作業を容易にすることが目的だ。
Intel INDEはAndroid,Windows,OS Xアプリケーションを開発するための,クロスプラットフォームな開発スイートである。新しいMulti-OS Engineによって,x86とARMプラットフォームの両方をネイティブサポートするiOS用とAndroid用のネイティブアプリが,Java言語で開発可能になる。さらにINDEでは,Objective-CおよびCライブラリ用に自動生成されるJavaバインディング経由でiOS APIにアクセスすることにより,これまでよりも優れたネイティブUIを記述できる。開発者はMac上のXcodeとWindows用のAndroid Studioから,好みのIDEを使用することが可能だ。
SD Timesが報告しているように,Intelの発表によれば,INDEを使用することにより,アプリのロジックコンポーネントを中心に,平均で60%程度のコードが再利用可能になる。ただしネイティブUIエクスペリエンスの保証には,ある程度のコードの書き換えが必要だ。
INDEはStart, Professional, Ultimateという3つのエディションで提供されている。
Intel INDEのMulti-OS Engineは現在まだベータ版だが,登録している開発者には早期アクセス版として提供されている。