Scrum Allianceは先頃,新たなCEOを任命した。世界規模でリサーチを行った結果,この役に選ばれたのがMannyことManuel Gonzalez氏だ。InfoQはMannyに,バックグラウンドやScrum Allianceに対するビジョンを聞いた。
InfoQ: あなた自身について,バックグラウンドや,Scrum Allianceのこの役割を引き受けた理由などを説明して頂けますか?
私は人生の大半を,さまざまなリーダシップモデルを考えることに費やしてきました。企業の場やテーマパーク,ウォーターパーク,船舶会社といった,非常に伝統的なリーダシップモデルの下で37年を過ごしました。最近の5年間は,National Society of Hispanic MBAs(全国ヒスパニックMBA協会, NSHMBA)という組織で過ごしています。私が教育に力を入れるようになったのは,そこがきっかけです。私たちはそこで,メンバの価値提案力を拡大し,向上するための方法を模索してきました。シックスシグマ認定やプロジェクトマネジメント認定のことは詳しく知っていましたので,私たち自身の認定を開発するか,あるいはユニークな認定制度を持ったパートナを探し出すことで,仕事や昇格を望んでいる個人が,自分自身を差別化することを支援できないだろうか,と考えていたのです。
そうやって新しい考え方を探しているときにスクラムに出会ったのですが,正直に言って最初はそれが何なのか,まったく理解できませんでした。その後数ヶ月の間,スクラム関連の書籍を5冊読んで分かったのは,意外なことに,私がそれまでの生活の中でいつもやってきたことが,スクラムにとても似通っているということでした。私の信じるものに,スクラムは非常によくマッチしているのです。調査を続けているうちに,Scrum AllianceがCEOを探していることを知りました。それに応募したことでScrum Allianceと関係を持ち,選択プロセスを得て選任された,というのが経緯です。
InfoQ: スクラム認定は現在,どのような状況なのでしょう - どの資格をどれ程の人が所有していて,現在開発中の新たな認定は何なのでしょうか?
世界中で40万人以上の実務家たちが,私たちの認定を利用しています。 企業パートナの要求やニーズの調査,それらのニーズに応えるための新たな製品の開発も継続的に実施しています。来年は新しい製品や認定の提供を予定していますので,今後もご期待ください。
InfoQ: Scrum Allianceが現在注目している,進行中あるいは計画中の重要な取り組みは何ですか?
Scrum Allianceチームはユーザのための価値提案を構築する上で,素晴らしい成果をあげています。さらに多くの価値を構築するために,この作業を続けていくつもりです。今は成長の期待できる戦略分野を調べているところです。実際の業務に影響を与え,変革する上で,私たちがまだ踏み込めていない領域のひとつは,教育の領域だと思っています。大学や高校など,公式な教育機関だけの話ではありません。それらも当然含みますが,小学校なども含んだ,すべての教育機関やモデルについてなのです。教育部門に進出して,教育方法の変革を支援することには,Scrum Allianceにとって大きなチャンスがあると思っています。私たちはまだ,そのような役割を果たしていません。これらか探索する,新たなマーケットなのです。