AppleがApple TVのための新しいOS、tvOSを発表した。これによって、開発者はApple TV向けのゲームやプロダクティビティアプリを作れるようになる。
Appleによると、tvOSのSDKは、CloudKit、CoreData、CoreGraphics、CoreAudio、CoreVideo、CoreLocation、UIKitなど、iOSから数多くのフレームワークを継承しており、iOS開発者になじみのあるものだという。また、共有、マルチユーザ体験もサポートするという。
tvOSによって、開発者には以下が可能になる。
- リモコンによるユーザインターフェイス制御
- ダイレクトジェスチャーとボタンプレス
- オンスクリーンキーボードのカスタマイズ
- ゲームコントローラによる操作
- パララックスアートワークの作成
Apple TVのユーザ体験には、リモコンが重要な役割を果たしており、スワイプ、プレス、ロングプレスを検出するタッチサーフェイスが搭載される。一部の国では、ボイスコマンドによるApple TV制御を可能にするSiri Remoteも利用できる。
Appleによると、Apple TVのアプリ作成はiOSのアプリ作成と似ているという。加えて、複数のクライアントに一貫性のあるユーザインターフェイスを提供するため、開発者はクライアント-サーバアプリを作ることもできる。クライアント-サーバアプリは、HTTPS、DOM、JavaScriptを含む標準のWebテクノロジをベースとし、TVMLという独自マークアップ言語を使ってUIを定義する。
クライアント-サーバアプリをサポートするために、tvOSには次のような特別なフレームワークが含まれる。
- TVMLKit: JavaScriptとAppleの独自マークアップ言語TVMLをネイティブコードにブリッジする方法を提供する。
- TVMLJS: クライアント-サーバアプリにおいて、TVMLページをロードするAPIを提供する
- TVServices: アプリの音楽や映像のようなコンテンツをユーザが見つけやすくするため、アプリにTop Shelf拡張を追加できるようにする。これによって、OSはそのコンテンツをユーザに提示できる。
Appleは、searchTemplate、menuBarTemplate、listTemplateなど、利用可能なTVMLテンプレートのカタログを提供している。
Apple TVアプリの最大サイズは200MBに制限されているため、より多くのアセットが必要な場合、開発者はオンデマンド・リソースを使わなくてはならない。
tvOSのSDKのプレリリースは、AppleのWebサイトからダウンロードできる。