カンバンは組織のさまざまな分野を構造化するのに使えるため、それに応じてデザインされているべきである。ISM経営経済大学の研究責任者であるDovilė Misevičiūtė氏、最近自身のブログにイノベーティブなカンバンボード トップ5という記事を投稿した。氏はカンバンボードについてこのように説明している。
The Space Saver(省スペース)
チームは時々、カンバンボードを作るためのスペースの問題に直面する。AXAのアジャイル、カンバン、リーンスタートアップコーチであるOlivier Lafontan氏はこの問題に対して解決策を提案している。ボードを四角くするというものだ。典型に従ってタスクを左から右に動かすのではなく、時計回りにタスクを動かすのである。
The Arrow Kanban board(アローカンバンボード)
Aptilo Networksのプロジェクトマネジメント監督者であるTomas Rybing氏は最新のブログ記事に、カスタマイズしたカンバンボード、その名も「アロー」のコンセプトを記している。「アロー」は優先順位のピラミッドのアプローチに基づいている。アローはバックログを視覚化したものであり、ワークプロセスを見えるようにしたカンバンボードを兼ねている。詳細はInfoQの”Arrow”かんばんボードを参照。
The HR Web(人事ウェブ)
カンバンは人事部にも利用される。Transpire Lifeにおける小企業の経営効率専門家であるJennifer Vaaler氏は、人事ウェブカンバンボードを共有している。このカンバンボードはクモの巣のような形になっており、クモの巣のそれぞれの区画が部署を、それぞれのレーン(訳者注:周辺部から中心部へと連なる環状の区画)が採用プロセスを表している。採用候補者をタスクカードにして、「ファーストコンタクト」から「採用見込み」、またはそぐわないとして「不合格」にするまでタスクカードを動かしていく。
The Notebook(ノートブック)
このカンバンボードは個人で利用するのに便利である。化学療法患者のためのLayers of Loveを立ち上げたPatty氏は、ノートブックに全てのボードを作るという手法をシェアしている。
彼女は、ボードをまるごとノートブックに移し、簡単に携帯できるようにして常に持ち歩くことを提案している。彼女は今も付箋紙を使い、必要に応じて異なるボードに異なるアクティビティを描いている。ボードの発想に詰まる必要など全くなく、モバイルにすればずっと効率的であることが分かる。
The Mighty Lego(巨大なレゴ)
このカンバンボードはDrew社のあるチームが行った実験である。レゴから着想を得ており、かなりシンプルなものだ ―これからやること、今やっていること、終わったこと、と区画をシンプルに3つ分け、各タスクカードにジョブの数、クライアントの名前と短い説明を書く。タスクのアサインは色付けされたブロックで行い、ブロックの数は各メンバーの稼働率に基づいて制限されている。