GoogleがAndroid Studio 1.4をリリースした。今回のリリースでは、ベクターグラフィックス、テーマエディタ、Design Support Library用のテンプレート、Firebaseアカウントへの簡単接続がサポートされる。
ベクターグラフィックス
API 21で導入されたVectorDrawableのサポートが追加された。定義済みのマテリアルデザインベクターやカスタムのSVGライブラリからアセットを選んで、サイズや透明度を変更できるようになり、プロジェクトに使うXMLグラフィックスファイルを生成することができる。APIレベル21をターゲットにすると、右から左へ書く言語のサポートが含まれる。Vector AssetはLollipopより前のAPIレベルをターゲットにした場合もサポートしているが、いくつか制限がある。例えば、以前のAndroidバージョンはベクターグラフィックスをサポートしていないため、ビルド時に、ベクターイメージごとに各種スクリーン密度をターゲットにした各種PNGファイルが生成される。これにはGradle 1.4.0-beta3が必要だ。また、現在のところ、グループとクリップパスはサポートされておらず、動的属性、ミラーリング、他のリソースファイルの参照もサポートされていない。
テーマエディタ: Googleはリッチなテーマエディタを作ろうとしているが、手始めにマテリアルデザインカラーの編集をサポートした (colors.xml)。
プロジェクトテンプレート: Android Studio 1.4にはAndroid Design Support Library用のアプリケーションテンプレートが含まれている。No Activityから始まり、Blank、Empty、Fullscreen、Login、Maps、Tabbedなどがある。
パフォーマンスモニター: 通常のCPUとメモリのモニタリングに加えて、アプリケーションがどれくらいGPUを使っているかや、ネットワーク使用時の送受信レートを調べることができる。
Firebase: Firebaseバックエンドとの接続処理が簡単になった。ただし、まだいくらか調整が必要だ。詳しくは、チュートリアル「Use Firebase and Google App Engine in an Android App」を読んでみよう。
Googleは最新のAndroid、Marshmallowを搭載した2つの新しいNexusデバイス、5Xと6Pを発表した。Android Studio 1.4はこれらデバイス用にアプリを検証することができ、開発者は適切にレンダリングされているか、アセットを見直す必要がある。スクリーン解像度は、Nexus 5Xが1920 x 1080 px (730 x 410 dp) – 420 dpi、Nexus 6Pが2560 x 1440 px (730 x 410 dp) – 560 dpiだ。