デベロッパーカンファレンス Flight 2015において、Twitterが自社のモバイル開発プラットフォームであるFabricにfastlaneを組み入れたことを発表した。この発表の中でTwitterは、もともとFelix Krause氏によりiOS向けに開発されていたfastlaneを、Androidでも使えるようにしていることも発表した。
Twitterによれば、fastlaneは「iOSで最も人機能あるデプロイメントツール」だ。作者のFelix Krause氏は、こまめに小さなリリースを可能にすることで、fastlaneはソフトウェアの品質を高めることができる、と語っている。
fastlaneには、3つのレーンに沿って配置された10のツールが含まれている。自動テスト、TestFlight Beta、App StoreやGoogle Play Storeのための準備と提出だ。
- scanはコマンドラインからユニットテストを実行して、読みやすいレポートを生成する。Jenkinsとのインテグレーションをサポートする。
- pilotはコマンドラインからTestFlightテスターとビルドを管理する。
- boardingはTestFlight betaテスター向けのサインナップページ生成を簡単にする。
- snapshotはiOSアプリのローカライズされたスクリーンショットを各種デバイス向けに用意するプロセスを自動化する。
- sighはプロビジョニングプロファイルを作成、更新、ダウンロード、修復するツールで、複数のアカウントとチームをサポートする。
- gymは署名されたIPAパッケージをビルド、生成するツールだ。
- deliverはApp Storeにスクリーンショット、メタデータ、バイナリファイルをアップロードする。
- certはiOSコードサイニング証明書の作成と管理を可能にする。
- produceはAppleのiTunes ConnectとDeveloper Portalに新しいアプリを作成するツールだ。
- pemはプッシュ通知プロファイルの生成と更新を可能にする。
- frameitは
snapshot
のコンパニオンツールで、スクリーンショットに対してデバイスのフレームを付加する。 - supplyは現在Androidプラットフォーム向けに提供されている唯一のツールで、Play StoreにあるAndroidアプリとそのメタデータの更新を可能にする。
supply
はGradle、Androidのビルドシステムをベースにしている。
iOSツールはすべて、spaceshipと呼ばれる共通のRubyライブラリをベースとしており、これがApple Developer APIを見せてくれる。
Twitterによると、fastlaneは引き続きオープンソースでフリーのままだ。