Mavenにフォーカスした会社 Takari(MavenのファウンダーであるJason van Zyl氏が創業)が、Maven CentralをGoogle Cloud Storageにミラーすることを発表した。Maven Centralは多数のオープンソースJavaライブラリがその成果物を登録しているセントラルリポジトリだ。依存関係のあるアプリケーションは、Maven(Wagonトランスポート抽象化経由)やApache Ivy、Gradleのような依存管理システムを使って、自動的に成果物を落とすことができる。
Google Cloud Storageを使うと、ユーザはGoogleのインフラ上のバケットと呼ばれるコンテナに無制限にデータを格納することができ、ウェブホスティング、アーカイビング、災害復旧といったユースケースのための速度性能、信頼性、可用性がうたわれている。
このパートナーシップはMavenユーザに対して、Maven Centralが生成した大量のデータを活用するためのAPIとライブラリを提供する。この新しい環境をローカル開発環境で試すには、settings.xmlに設定すればよい。このファイルは通常、~/.m2/settings.xml
にインストールされている。
<settings>
<mirrors>
<mirror>
<id>google-maven-central</id>
<name>Google Maven Central</name>
<url>https://maven-central.storage.googleapis.com</url>
<mirrorOf>central</mirrorOf>
</mirror>
</mirrors>
</settings>
前述のアナウンスのリンク先で、van Zyl氏はMaven Centralの歴史を語っており、そこでMaven Centralの進化、それを管理するSonatypeの活動、Googleのミラー作成について説明している。