RAMLコミュニティがRAML 1.0とAPI Workbench、そしてJavaScriptとJavaのRAMLパーサのリリースを発表した。
RAML 1.0はRelease Candidateだが、もう完成間近で、今月は最後の仕上げに当てられている。仕様は言語とその機能を定義している。0.8と比べて、新しい機能は以下の通り。
- データ型 – データを記述できる。組み込み型 –string, number, integer, boolean, date, file - や継承をサポートする。またEnum、Array、Map、Unionを理解し、これらに基づいた複合データ型を構築できる。
- ライブラリ – 事前定義されたリソース、データ型、アセットなどを、名前空間を使ってインクルードできる。
- オーバーレイ – 他のRALMファイルから記述、アノテーション、例をインクルードできる。
- アノテーション – RAML 1.0で規定されたもの以外に、サードパーティのメタデータをサポートする。
- セキュリティスキーマの改善
RAML 1.0とともに、API WorkbenchというAtomベースのIDEが作られた。このIDEは、RAMLで定義されたAPIを設計、構築、テスト、文書化、共有するのに使える。これはRAML 0.8と1.0のどちらでも動作する。API Workbenchはコード補完をサポートし、キーワード、リファレンス、パス、よくある値、型プロパティなどをサジェスチョンする。IDEは構造、リファレンス、リソース、スキーマ、行など様々なレベルで、自動バリデーションを実行する。ウィザードの助けで、新しい要素を作成することもできる。
MuleSoftは2つのパーサーも寄贈した。一つはJavaScript/TypeScript用、もう一つはJava用だ。現在、これらはベータ版だ。RAML Projects Libraryには、様々な開発段階にあるパーサー – .NET, Go, JavaScript, PHP, Python, Ruby, Scalaを含む – やツールがある。
RAMLはAPIの作成、活用、管理に関連する多数のベンダーに支持されており、それにはMuleSoftはもちろんのこと、AWS、CA Technologies、Cisco、Software AG、VMwareなどが含まれる。