MicrosoftのJavaScriptエンジンコアコンポーネントは来月、オープンソース化されるとMicrosoftはJSConf USで発表した。ChakraCoreは、本格的な、自己完結型のJavaScript仮想マシンを提供し、Microsoftによると、Microsoft Edgeへの依存関係なしにJavaScriptを解析、解釈、コンパイル、そして実行するために必要なものがすべて含まれているという。
ChakraCoreは基本的にMicrosoft Windows 10のデフォルトブラウザであるEdgeのエンジンであるChakraと同じだが、ブラウザーへのプライベートバインディングやユニバーサルWindowsプラットフォームとChakraのCOMベース診断APIのようなWindows固有のコンポーネントを除いている。後者は、新しいプラットフォーム非依存のAPIに置き換えられ、最終的にChakraに統合される。
MicrosoftによるとChakraはクラス最高のJavaScript実行と出荷されているブラウザでもっとも広範囲のES6機能をサポートする。加えて、Chakraはasync/awaitとSIMDのようなJavaScriptの将来機能もサポートする。
Microsoftはクラウド技術で実行しているサーバーアプリケーションを通じて、IoTアプリケーションのような小さなフットプリントのデバイスからChakraCoreを使えるようにすることを目標としている。EdgeブラウザとユニバーサルWindowsプラットフォームの外では、現在Chakraは、Cortana、Azure DocumentDB、TypeScriptで使われている。最近Microsoftは、IoTアプリケーションのWindowsサポートを改善するために、Node.jsをフォークしてGoogleのV8の代わりにChakraを使用するようにした。
まずは、ChakraCoreは2016年1月にWindowsのみにリリースされるが、Microsoftはクロスプラットフォームにすることを約束している。ソースはMITライセンス下で利用可能になる。