MicrosoftはLive Writerのソースコードを.NET Foundationに提供し、コミュニティがプロジェクトに貢献できるようにした。
Live Writerは、Live Writer 2012 for Windows 8のローンチ以来、Microsoftによってアクティブに開発されていなかったが、wordpress.com on Windowsのブログ投稿ツールとしてもっとも使われていたため、Scott Guthrie氏を含むMicrosoft内の何人かの意思決定者によって復活させる価値があると考えられていた。さかのぼること2月、MicrosoftのPrincipal Program ManagerであるScott Hanselman氏は、Live Writerのオープンソース化について議論していた5番目の会議からツイートした。誰かがそれを決定するのに時間がかかっている理由を尋ねると、Hanselman氏は“それは古いコードがいっぱいなためです。まずはそれをきれいにする必要があります。” と応えた。10ヶ月後、Microsoftのおよそ24人のボランティア開発者により、Live WriterはOpen Live Writer (OLW)として.NET Foundationでオープンソース化された。
Live Writerは単純なワードエディターアプリケーションのように見えるかもしれませんが、~200K行のC#コードをクリーニングし、スタンドアロンプロジェクトとして、準備が必要だった。大規模なコードベースを.NET Foundationにフィットするように彼らは検討し、貢献がないことによって、プロジェクトが死ぬことはないよう確実なものにした。
現在、Open Live WriterはWindows 10上で動作し、ロードマップによると“時間が許せば”Windows 7と8でも動作する。また、Monoを通してMac OSとLinux上でも動作させることも可能だ。OLWには多くのWindows API呼び出しが含まれており、この移植は簡単なものではない。
ライセンスの問題や、すでに適切ではない古いいくつかの機能は削除されている。スペルチェッカーは削除されているが、ネイティブWindowsチェッカーにリプレースされている。OLWは、BloggerとOAuth2への対応が済んでいないが、それはまもなく動作するようになる。今年の初め、GoogleがOAuth2を必須にしたためBloggerにおいてLive Writerが動作しなくなったが、Microsoftはツールがオープンソース化されるまでに作業ができると信じていた。BloggerユーザーがLive Writerで投稿するためには、Googleが抜け穴を閉じ、LWは彼らのプラットフォームに投稿できなくなるため、OLWに切り替える必要がある。
OLWは、プラグインをサポートしていき、どんなプラグインを追加して欲しいかのアンケートが実施されている。ツールの計画には以下も含まれている: TypePadとLiveJournalのような人気のあるブログプラットフォームのサポート追加、FacebookとTwitterとの統合、Markdownと複数の言語のサポートなどの追加が予定されている。
ソースコードはMITライセンス下でGitHubに提供されている。