Microsoft IDEを使ってF#コードを書くということは,歴史的に,Visual Studioを使わなくてはならないという意味だった。その新たなパッケージとしてVisual Studio Codeが完成し,かつてAtomベースのIonideでデモンストレーションされた機能が一般向けに提供される。Visual Studio Codeのユーザは今後,効率的なF#ツールセットを提供するというIonideの成果からメリットを享受できるようになる。
IonideはF#対応のオートコンプリートやツールチップ,構文およびエラーの強調表示などの機能を提供する。編集ウィンドウでは,インタラクティブなREPL(F# Interactiveを使用)の統合が可能になる。さらに,NuGetおよびGitHubをサポートする,Mono/.NETコミュニティ重視のパッケージ依存マネージャであるPaketもサポートされる。Paketでは一般的なVS Codeユーザが,エディタを終了せずに自身のPaketコマンドを入力することができる。その他,自動ビルドツールのFAKEも付属する。 VS Codeがこのツールをサポートするということは,FAKEビルドターゲットをコールすることができる,という意味である。それぞれのターゲットをエディタのショートカットにアサインしたり,実行中のタスクをキャンセルすることも可能だ。
コントリビュータのKrzysztof Cieślak氏が指摘したように,現時点のVisual Studio Codeには,Atomベースのツールセットでは可能だったF# Yeomanジェネレータのサポートが欠如しているが,他のF#ツール(ソースコードフォーマッタのFantomasや文法チェックツールのFShatpLintなど)と合わせて,近い将来にはサポートされる予定だ。IonideはAtomおよびVisual Studio Codeから入力できる。