今月初めにAppleがSwiftコンパイラとライブラリをオープンソース化したおかげで、JetBrainsは自身のクロスプラットフォームIDE、CLionにSwiftのサポートを加えた。これはLinuxとOS Xで動作する。
SwiftをCLionで使えるようにするため、開発者はCLionのプラグインとSwiftツールチェーンをインストールする必要がある。Swiftツールチェーンを適切にセットアップすると、開発者は提供されているCMakeテンプレートを使ってSwiftプロジェクトを作成できようになる。
CLionのSwiftプラグインには以下が含まれている。
- プロジェクトと標準ライブラリのためのParsing/resolvingクラス
- コードのハイライトと補完
- Swift固有のスタイル設定を使ったコードフォーマッター
- LLVMをベースとするビジュアルデバッギング。値と型の表示、式の評価を含む
JetBrainsはiOSとOS X開発のためのスタンドアロンIDE、AppCodeのメーカーでもある。AppCodeはすでにSwiftをサポートしている。AppCodeはOS Xプラットフォームでしか使えないため、Linux開発者にこの選択肢はない。
JetBrainsのAnastasia Kazakova氏によると、CLionのプラグインはJetBrains独自のSwift言語のためのAppCodeパーサーを使っており、コンパイラのものには頼っていないという。完全なプロジェクトシンボルインデックスのすばやい構築やリファクタリングのサポートなど、彼らのIDEとうまく統合するためだ。実のところKazakova氏によると、SwiftプラグインがIntelliJ IDEAではなくCLionに追加された理由の一つは、CLionとAppCodeにはすでに共通部分が多くあり、このおかげでSwiftのサポートが簡単だったためだという。彼女によると、今のところJetBrainsがIntelliJ IDEAにSwiftのサポートを追加する予定はないという。
CLionのSwiftプラグインはCLion 1.5 Early Access Programで利用できる。Linuxのビルド144.2151.8にはうっかりLLDBFrontendが欠けており、別でダウンロードできる。