スタートアップのAferoは,IoT(Internet of Things, モノのインターネット)のセキュアな接続に必要なハードウェアとソフトウェア両方の需要に対処すべく,新たなプラットフォームをローンチした。このプラットフォームは,Aferoクラウドにインターフェースしたモバイルフォンと通信するセキュアなBluetoothスマートモジュールを通じて,IoTデバイスとインターフェースする。Bluetoothスマートモジュールノードとクラウド間の通信はすべて暗号化される。
AferoのCEOであるJoe Britt氏にインタビューしたTechCrunchのNatasha Lomas氏は,次のように書いている – “IoTデバイスの接続レイヤは何にすればよいのか - Aferoはその悩みの解決を目的としています。それによって開発者は,自らのスマートデバイスの本来の機能 – スマートロックのように比較的シンプルなものから,ネットワーク家電,さらには自動車のような高度なものまで – に意識を集中することが可能になります。”
プラットフォームのハードウェア基盤となるのがASR-1セキュア通信モジュールだ。
Aferoの開発者向けページには,このデバイスに関する説明がある。
超低電力接続によるデータ通信をサポートするBluetooth SmartのSIP(System in Pacage)で,特にIoT(Internet of Things)アプリケーション用に設計されています。ASR-1にはすべてセキュリティチップを内蔵しており,Afero Cloudと連携して動作するように予めプログラムされています。
IoTアプリケーションはASR-1モジュールを利用して通信を行なうことで,データを安全にAfero Cloudへ送信することができる。Afero CloudはRESTfulなAPIを提供している。これを使った中型の通信を行なうアプリケーションは,リモートデバイスからの元データにアクセスすることが可能だ。
ASR-1モジュールの詳細はこちらで確認できる(PDF)。 iOSあるいはAndroid用のアプリ開発,あるいはAfero Profile Editorの試用を希望する開発者には,Aferoツールキットの早期アクセス版も公開中だ。開発者向け資料にはチュートリアルやAPI,ファームウエア,ハードウェアリファレンスなどが含まれている。
Aferoの利用開始コストは低く,11米ドルでASR-1モジュールを購入することができる。
TechCrunchによると,“アナリストが予測するIoTデバイス市場の潜在的規模(2020年までに200億のデバイスがネットワーク接続されるというGartnerの予測)と,Aferoがハードウェア及びソフトウェア非依存であることを考慮するならば,少なくとも潜在的には,AferoはAndroidを凌駕する可能性がある”。