IBMはIoTグローバル拠点を開設し、IoTデータの分析、解釈にWatson技術を利用する。
IoT (モノのインターネット) は、日々大きくなっている。IBMによると、現時点で、1日に2.5 x 108バイトを生成する、90億以上の接続されたデバイスがある。市場機会は、2020年までに1.7兆ドルと500億のデバイスに達すると、Texas Instrumentsは推定する。Microsoft、Google、Apple、Intel、Pivotal、その他の大企業が、この市場を最大限に活用しようとするのは当然だろう。IBMは、30億ドル以上の投資を計画し、IoTで重要な市場シェアを手に入れたがっている。
世界中にある既存の8つのIoTセンタと48のデータセンタの他に、IBMは、ドイツのミュンヘンにIoTグローバル拠点を開設した。1000人の研究員、設計者、開発者、コンサルタントがいるセンタは、世界のIoTの問題について解決策を見つけるためのものだ。巨大なIoTデータがある一方で、その90%は使われていないと、IBMの新しいIoT部門、Watson IoT and Educationの統括マネージャであるHarriet Green氏は言う。このデータを解釈し、理解し、活用するために、IBMはすでに構築されているコグニティブ・アナリティクスをWatson技術に使いたいと考えている。IBMは、IoTに4つのAPIサービスを提供する。
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機械学習 – リアルタイムを含み、データをモニタリングする。パターンやパターンのずれを発見し、モニタリングしているデバイスが適切に機能しているかを理解するのに役立つ。
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自然言語処理 (NLP) – 様々なデバイスを制御しながら、システムが人間の言語を理解し、実行できるようにする。
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テキストアナリティクス – ログ、記録、コメント等の構造化されていないテキストを調べる。相互関係やパターンを見つけ出し、デバイスが機能する中で発生する様々な問題を見つけ出す。
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ビデオとイメージアナリティクス – テキストアナリティクスと同じだが、画像を分析する。
IBM IoT Foundation Platformは、様々なIoTデバイスをアプリケーションに接続するクラウドサービスを開発者に提供し、これらのデバイスをモニタリング、分析、制御できるようにする。現在、このプラットフォームは、スマートフォン、TI Sensor Tag、Raspberry Pi、ARM mbed、Intel Edison/Galileo、さらに、その他多数のデバイスをサポートする。
Green氏によると、デバイスから情報を収集するIoTの第一段階は終わった。私たちは、IoT開発の新しい段階に入り、「情報を共有するデバイスの巨大なコミュニティを作り出す。次々に、より大きなコンテキストを解釈し、コグニティブ・システムを使う人たちによって管理される。コグニティブIoTの時代に、マシン1つでは存在できないのだ。」