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Android Nでマルチウィンドウ、Java 8、通知の強化に対応

原文(投稿日:2016/03/10)へのリンク

GoogleがAndroid NのEarly Previewを開発者向けに公開した。Android N Previewの登場は、Android M Previewの時と比べて10週早くなっている。Googleが期待しているのは、開発者からより早くフィードバックをもらって、変更を取り込むのに十分な時間を確保することだ。

マルチウィンドウ

期待されていた機能のひとつは、複数ウィンドウの同時オープンだった。Android Nでは、ポートレートモードでウィンドウ上部に別のウィンドウを表示する、もしくは、ランドスケープモードで横に並べることで、ハンドヘルドデバイス(スマートフォン、タブレット)上で2つのウィンドウを動かすことができる。ユーザーは2つのウィンドウの間の仕切りをドラッグすることで、一方を大きくもう一方を小さくリサイズすることができる。テレビの場合、ピクチャーインピクチャーモードで、画面の四隅のひとつに240x135 dpのウィンドウを表示する。大きなデバイスでも、ユーザーはウィンドウをリサイズできるようになるだろう。

アプリケーションをマルチウィンドウモードでリサイズ可能にするか、全画面を必要とするかは、開発者によって決められる。また必要があれば、開発者はデバイスがポートレートからランドスケープに切り替わった時に、レイアウトの向きと再描画をハンドルすることができる。そうしない場合には、Androidはアクティビティをリスタートする。たとえ複数のウィンドウが見えても、アクティブなのはユーザーが最近やり取りした1つだけであり、他はポーズした状態になる。ポーズした状態には隠れた状態よりも高い優先順位が与えられ、ユーザーが別のウィンドウでタスクを実行している間も、ビデオ再生などアクティビティの一部は動かし続けることができる。

マルチウィンドウはドラッグ&ドロップをサポートする。主な利用はウィンドウ間のデータ転送だが、それ以外の情報を転送するのに使うこともできる。

通知の強化

Android Nでは、同じアプリケーションに属する通知をまとめて、スペースを節約することができる。グループ化された通知は、個別の通知を表示するよう展開することができる。また対応するアプリケーションに入ることなく、ユーザーは通知から直接リプライできるようになる。

Java 8

Android Nでは、次のJava 8機能を使った開発をサポートする。デフォルトの静的インターフェイスメソッドラムダ式Repeatableアノテーション。また多数のリフレクション、言語、ユーティリティAPIのサポートも追加する。

その他

Android Nには他にも多数の機能がある。通知シェードの設定におけるマルチペイン、バックグラウンドデータを制限する改善されたセルラーデータセービング、ICU4J APIによるUnicodeとグローバリゼーション機能のサポート改善、Android TV向けのレコーディングAPI、デフォルトのSMS・電話・プロバイダーアプリのナンバーブロッキング、ブート時間の高速化、予期せぬリブート後も適切に機能する通知とアラーム設定の実現、セキュリティの改善、DozeとSvelteによるパワーセービング向上など。また、JITコンパイラは裏でコードプロファイリングを実行することで、パフォーマンスを改善し、ストレージを節約する。

Android N for Workはwork profileをオフにして、あらゆる通知とバックグラウンド同期を停止できるようになる。また、VPN接続の常時ON、リモートのリブート実行、データローミングの無効化、ログとレポートの改善なども可能になる。

 
 

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