Dockerのブログで開発者のBorja Burgos氏が、Dockerコンテナを複数のクラウドで簡単に動かすことを目指した新しいサービス、Docker Cloudを発表した。このサービスはDockerエコシステム内でコンテナをビルド、シップ、実行できるようにすることを狙っている。
Docker Cloudは、Dockerが数ヶ月前に買収したスタートアップ、Tutumの機能を拡張し、Docker Hub、Docker ID、Docker公式リポジトリ、Docker Engineとの完全なインテグレーションを提供する。Burgos氏自身もTutumの共同創業者の一人だ。Docker Cloudを使うことで、開発者とDevOpsは以下が可能になる。
- アプリケーションのコンテナ化
- 自動化されたビルド・テスト・デプロイメントワークフローによる、任意のクラウド上でのコンテナの継続的デプロイ
- すべてのコンテナおよびノードの管理簡単化
Docker CloudはAmazon Web Services、Microsoft Azure、Digital Ocean、Packet、SoftLayer、独自にホストしたノードをサポートする。Docker Cloudアカウントを1つ以上のクラウドプロバイダーにリンクすると、Docker Cloudはノードクラスタの作成を要求する。ノードクラスタは必要に応じてインフラストラクチャをスケールするのに使われる。1つのクラスタ内において、すべてのノードは同一タイプでで同一プロバイダに属さなくてはならない。ノードクラスタを生成したら、次はサービスのデプロイだ。これは所定のimage:tag
を持つ特定のコンテナに関連付けられる。コンテナをノードクラスタに関連付けたら、コンテナの初期数、ポート、メモリとCPUの限度、環境変数などの設定を指定できる。するとサービスを生成してデプロイできるようになる。
これらのステップはすべて、Docker Cloud web UI、もしくはHTTP REST APIとWebsocket Stream APIから実行可能だ。APIはこれらのアクション、プロバイダ、ノード、サービスなどのエンドポイントを提供している。
Docker Cloudは全Dockerアカウントで有料サービスだが、1ノードまでのフリープランを提供している。$0.02/ノード/時間でノードを追加できる。
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