Particle.ioがElectronの出荷を開始した。これはM2M(Machine-to-Machine)アプリケーションに適したArduino互換のセルラーIoT(Internet of Things)ボードだ。Electronを使うと、Wi-Fi接続が使えなくても2Gもしくは3Gモバイル無線通信が使える場合に、IoTデバイスとクラウドの通信が可能になる。Electronは通信にWi-Fiを使う類似のデバイスPhotonに続くものだ。
ElectronにはSIMが含まれており、100か国以上における2Gもしくは3Gの無線通信を可能にする。接続を容易にするため、Particleはセルラー接続ハードウェアのMVNOになった。これにより、ParticleはそれぞれのElectronにSIMカードを提供し、Particleダッシュボード経由でセルラー接続を管理する。「これはあなたに、デバイス、SIM、利用データをコントロールする力を与えるものだ」。
ElectronのハードウェアのコアはSTM32 ARM Cortex M3という32-bit Flashマイコンだ。ParticleはElectronの特徴について次のように述べている。
- 標準ブレッドボードにフィット
- Photonとのソフトウェア互換
- FCC/CE/IC/PTCRB認証済み
- STM32F205 ARM Cortex M3
- 1MB Flash、128K RAM
- u-blox SARA G350/U260/U270セルラーモデム
- 合計36ピン: 28 GPIOs (D0-D13, A0-A13)、TX/RX、2 GNDs、VIN、VBAT、WKP、3V3、RST
- ボード寸法: 2.0" x 0.8" x 0.3" (ヘッダー含めて0.5")
- オープンソースハードウェア
Sean Gallagher氏はArs Technicaにこう書いている。
Arduinoの「スケッチ」で使われているのと同じアプリケーションフレームワーク、Wiringを使うことに加えて、開発者はより低レベルなC、C++、ARMアセンブラでElectronのコードを書くことができます。Electronで動作するNode.js JavaScriptフレームワーク実装であるParticle.jsや、その他Particleハードウェアツールもあります。
Particleのサイトには、Electronアプリケーション作成に使える開発ツールの一覧がある。またParticleはElectronのセットアップと使い方、Electronアプリケーションの開発方法、ParticleのクラウドAPIとやり取りする方法に関するドキュメントを提供している。質問をしたりElectronやその他Particle製品に取り組んでいる開発者とやり取りするには、Particle Communityが利用できる。
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