EclipseConにおいて、MicrosoftがEclipse Foundationにソリューションメンバーとして参加することを発表した。
(スライドはIan Skerrett氏の厚意による)
MicrosoftはすでにEclipseベースのツールを多数提供しはじめている。Azure Toolkit for EclipseとJava SDK for Azureは、Azureで動くクラウドアプリケーションの構築に使うことができる。また、開発者はTeam Explorer Everywhereプラグインを使うことで、Eclipse IDEの中からVisual Studio Team Servicesと連携が可能だ。これらプラグインはEclipse Marketplaceから入手できる。
MicrosoftはEclipseConのキーノートのステージにも登場した。Tyler Jewell氏はEclipse Che 4.0リリースの発表とともに、Eclipse CheとAzureおよびVisual Studio Team Servicesとのインターオペラビリティについても発表した。
また、コードをコントリビュートバックできるようContribution License Agreementとともに、Team Explorer EverywhereプラグインをMITライセンスでオープンソース化することも発表している。
さらに、MicrosoftはIoTのサポートにも取り組んでおり、Azure IoTのサポートをEclipse Kuraに追加する。これにより、IoTゲートウェイはAzureプラットフォーム上で動くアプリケーションと接続可能になる。Azure IoTのSenior Program ManagerであるOliver Bloch氏は次のように語っている。
様々なフォームファクターの多種多様なデバイスをクラウドに接続し、バラバラの言語で開発されたアプリを多岐にわたるプラットフォームで動かして、先進的なエンドツーエンドのIoTソリューションを構築することは、この文章と同じくらい複雑に見えます(たいてい、実際に複雑なことです)。デモを重視した開発者向けのセッションで、Azure IoTサービス、デバイスSDK、ツールを使うことで、これがどうなるのか是非見てください。センサーから高度な分析まで、オープンソースSDKとツールを利用することで、簡単にデバイスを接続してこれまで使っていなかったデータを取得・分析できるようになります。また、IoTインフラのモニタリングおよびコントロールも簡単になります。
Eclipse FoundationにおけるMicrosoftのメンバーシップから、彼らが自社ツールのクロスIDEサポートを深くコミットしていることがわかる。Visual Studio Team ServicesのSoftware Engineering ManagerであるDave Staheli氏は、次のように語っている。
最近のアプリケーションには様々なツールや言語が必要になっています。複数のプラットフォームおよびフォームファクターを解決するためです。たいていの場合、計画、コーディング、ビルド、トラック、テスト、デプロイ、モニタリングには、チームによって異なるツールが使われています。どうすれば、こうした活動を標準化して、チーム間の不一致をなくせるのでしょうか? このセッションでは、Microsoftがプラグイン開発でとっているアプローチについて詳しく説明します。チームサービスの共通部分にインテグレートする各種IDEプラグインを開発することにより、開発者は様々なツールを使って同じチーム活動に参加することができます。私たちは各種IDEプラグインにおけるコードの再利用に関する経験を紹介し、Eclipse、IntelliJ、Visual Studioを使ったデモを行い、これを簡単にしてくれるテクノロジについて説明します。
本日の発表は、クロスプラットフォーム開発に対する投資を強化するものです。そして、Eclipse Foundationのメンバーシップは、EclipseとJavaの開発者に私たちを公式に認めてもらうものです。Eclipseコミュニティとともにさらに前進することを楽しみにしています。アイデアやフィードバックがあれば是非、Visual Studio UserVoice Siteを通して共有してください。
最後に、MicrosoftはJava Tools Challengeで、Java開発者によるVisual Studio Team Server向けのアプリとエクステンションの開発を促している。
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