Stack Overflowの開発者サーベイ2016年版

Stack Overflowは、ウェブサイトを訪れている月4000万人以上のうち、1500万人がプロの開発者だと評価している。Stack Overflowは今年のサーベイで、参加に応じてくれた56,033名のユーザーに45の質問を行った。その中から興味深い結果をいくつか紹介する。

最も人気のあるテクノロジーについて、結果は昨年とほとんど変化がない。トップの12のテクノロジーは、割合に多少の変動はあるものの同じだ。JavaScriptは開発者の55.4%と依然として最も人気のあるテクノロジーであり、SQL (49.1%)、Java (36.3%)、C# (30.9%)、PHP (25.9%)が続いている。次の表に示すように、開発のタイプによって多少違いがある。

これらの数値はウェブが全体として優勢であることを示しており、JavaScriptがフルスタック開発で85.3%、フロントエンド開発で90.5%と抜きん出ている。あまり予想していなかったのは、バックエンド開発でもJavaScriptがJavaやC#を押しのけて、首位を占めていることだ。

愛されている言語/テクノロジーに関して、開発者はRustを好んでおり、Swift、F#、Scala、Goが続いている。昨年と比べて、SwiftとRustの位置が変わり、C++11はもはや見られない。F#とScalaは順位を上げている。Stack Overflowでは、Visual Basicが最も恐れられているテクノロジーとされ、WordPress、Matlab、CoffeeScript、LAMP、Cordovaとおなじみのものが続いている。Salesforceは昨年の首位から順位を落とし、SQLとObjective-Cが新たにリストに加わった。iOSにとってSwiftが今後成長するツールになったため、開発者はObjective-Cを嫌悪し始めたようだ。Android、Node.js、AngularJSが最も求められているものの上位を占めた。

米国では、ファイナンスとクラウドコンピューティングの仕事が最も高報酬を得ている。ワールドワイドでも同じ傾向がある。だがDartは例外のようで、ワールドワイドでは首位に近いが、米国ではそれほど求められていない。（以下の表では、報酬の上位を、米国は米国ドルで、ワールドワイドは平均の割合として表している）。

平均的な開発者は2・の開発ツールを使っている。Notepad++がVisual Studioとともに首位を占めている。以下の表はトップ10を示している。

開発者の57%はコードを1日に数回チェックインしており、10.6%が1日1回チェックインしている。

Stack Overflowのサーベイは、最大の開発者サーベイとまではいかなくても、最大規模のサーベイの一つであり、ワールドワイドにおける開発の全体像をうまく示している。ただし、英語を話さない開発者や、母国語以外でのサーベイを苦にしている開発者の回答は含まれていない。

平均して、開発者はStack Overflowの質問に8秒ごとに答えており、ウェブサイトが2009年に始まって以来、累計すると1200万の質問と1800万の回答になる。