JetBrainsがLinuxとOS XをターゲットとしたクロスプラットフォームIDE、CLionのバージョン2016.1を発表した。新しいバージョンには、C++のサポート、コード生成、PythonとSwiftのサポート、Git統合における多数の改善が含まれている。
JetBrains 2016.1はこれまで1.5として知られていたが、JetBrainsの新しいバージョンスキームに従ってリネームされた。この新しいバージョンスキームの目的は、柔軟性を高めて、従来の1年に1つのメジャーバージョンというモデルからスイッチできるようにすること、そしてプロダクト全体でリリースの識別子を統一することにある。
言語フロントに関して、CLion 2016では、C++11 Variadic Templatesのサポートが追加され、Standard Template Libraryのシンボル自動インポートが改善された。また、PythonとSwiftのサポートも追加された。Pythonサポートは同梱されているが、Swiftサポートは別途プラグインをインストールする必要がある。SwiftのためのCLionプラグインについては、CLion 1.5 Early Access Programで利用可能になったときにInfoQで紹介した。PythonサポートはPyCharm IDE Community Edition相当で、コード補完、フォーマッティングとナビゲーション、リファクタリング、コード解析などの機能が含まれている。
また、CLion 2016.1では、既存のメソッド宣言のための定義を生成する手段(Generate definitions)が提供され、コード生成がより便利になった。仮想メンバ関数のスタブ生成に使われる既存のOverrideと、純粋仮想関数をオーバーライドするのに使われるImplementと合わせて利用できる。
その他の改善としては、複数のGitワーキングツリーのサポート、IDEのインデックスやキャッシュなどのメタデータをクリーンせずにCMakeキャッシュをクリーンする機能、すでに実行しているプロセスへのデバッガのアタッチ機能が含まれている。
CLion 2016.1を使用するために、JetBrainsは30日の試用バージョンと複数のサブスクリプションモデルを提供している。
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