Facebookはチャットボットにたくさんの仕事をさせられるMessenger Platformを立ち上げた。
FacebookのWit.aiチームはBot Engine(ベータ)を公開した。これは、人間の言葉を解釈して構造化されたデータに変換する。このデータをFacebookはチャットボットにたくさんの仕事をさせられるMessenger Platformを立ち上げた。使って、FacebookはパーソナルデジタルアシスタントをMessengerに組み込み、ユーザのタスクを理解し完成させようとしている。FacebookはGoogle NowやSiriの音声認識がこなすシンプルなタスクを超えて、アポイントの設定や電話までできるようにしたいと考えている。Facebook Mを使えば、ユーザは購入、ホテルの予約、IoTデバイスとのやりとりしたりできる。
しかし、Facebookはひとつの会社では手にあまるほど大きなプラットフォームだと考え、Messenger向けのチャットボットを開発したいと考えている人に向けてBot Engineを公開した。このようなボットは以前からあったが、ほとんどがルールに基づいており、限られたボイスコマンドを理解し、対応するメッセージを返すだけだ。Wit.aiのエンジンは最初はストーリーで学習させる。ストーリーには人間とボットの会話のセットが含まれている。ストーリーにはボット向けのアクションも含まれており、ボットはこのアクションを使って会話のある時点を認識する。そしてルールとは違い、ストーリーは別のストーリーを排除しない。これらのストーリーはスタート地点であり、開発者はボットをテストして新しい会話を追加できる。新しい会話はエンジンによって自動的に新しいストーリーに変換され、Wit.aiの機械学習エンジンによって次第にモデルが形成され、実際の会話が処理され理解される。
チャットボットの背景のアイディアは最終的にはアプリケーションを置き換える。複数のアプリケーションをデバイスにインストールするのではなく、ユーザはMessengerを使ってさまざまなチャットボットとやりとりし、今、アプリケーションでタッチベースのインターフェースで行っているタスクを、チャットベースで実行する。Chatbotsは音声メッセージとAIに依存し、コマンドを解釈、実行する。
Messenger向けのチャットボットはHTTP APIでBot Engineとやりとりする。Node.JS、Python、Rubyのラッパがあり、エンジンはJSONで応答を返す。“Turn on the lights in the living room“というメッセージを処理するためのリクエストとそれに対する応答は下記の通りだ。
// request
$.ajax({
url: 'https://api.wit.ai/message',
data: {
'q': 'Turn on the lights in the living room',
'access_token' : 'MY_WIT_TOKEN'
},
dataType: 'jsonp',
method: 'GET',
success: function(response) {
console.log(response);
}
});
// response
{
"_text": "Turn on the lights in the living room",
"confidence": 1,
"intent": "lights",
"entities": {
"room": [ { "value": "living room" } ],
"on_off": [ { "value": "on" } ]
}
}
Wit.aiのデモアプリケーションは音声コマンドでさまざまな家電を操作する方法を示している。
Microsoftも同様のサービスを/BUILD 2016で発表した。Bot Frameworkだ。現時点では、プレビューだが、年末には正式公開される予定。C#とNode.jsをサポートする。
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