Universal Windows Platform - 壁に囲まれた庭(Walled Garden) vs オープンシステム

Windows 10のデビューにおいてMicrosoftはUniversal Windows Platform (UWP)を導入した。UWPの技術的なゴールは、Windows 10が実行されるあらゆるデバイス上で実行されるように、一貫性のあるプラットフォームを開発者に提供することだ。Xbox One, HoloLens, Windows 10 Mobileを含めたWindows 10を実行しているコンピューターで変更することなくこれは同じUWPアプリを実行できることを意味する(デバイスが特定の入出力機能に従うことを条件とする)

当初、UWPはよいアプローチのように見えていた。ユーザーはシステムを侵害したり汚したりせずに新しいアプリを簡単にインストールできるため、開発者は大量のデバイスをまたいだ多くの潜在ユーザーを得ることができる。このビジョンに対抗するのは、ゲームを含めた高性能ユーザーのために特に注意するべきいくつかの制限事項を適用するUWPガイドラインである。これらの制限には、UWPでmodsを使えない、フルスクリーンモード、SLIを使うことができないが含まれる。これらの制限には、UWPアプリケーションの最も簡単な配布方法は、配布者がすべての売上高の30%をMicrosoftに付与する必要がある彼らのアプリストアを通じてという事実がある。

Epic Gamesの共同設立者であるTim Sweeney氏はUWPアプリのこれらの批判に彼の声を追加した。 はじめに彼の立ち位置を説明するために、The Guardianに意見記事を書いた。 彼はMicrosoftの2001年の反トラスト信念を思い出すことから始まるが、UWPイニシアチブは“Microsoftがこれまでに作ったモノでもっともアグレッシブな動き”だという。SweeneyはUWPアプリに主に3つの批判がある:

• Windowsのデフォルト設定を変更することなくサイドローディングをデフォルトで有効する
• Microsoftだけでなく誰でもUWPアプリストアを操作できる
• すべてのソフトウェア発行者は、Microsoftが30%の収益を受け取ることなく彼らの顧客に自由に販売できる

Sweeney氏はVentureBeatの記事の中で、コメントとともにこの論説をフォローアップした。彼はMicrosoft幹部とのポジティブな会話を引き合いに出しながらWindows 10の11月アップデートでサイドローディングがデフォルトで有効にしている。だがそれはまだ、追加のセキュリティプロンプトの表示なしで、エンドユーザーがサイドローディングする前にMicrosoftによってデジタル署名されるアプリが必要である

開発者がアプリケーションを決定するのは、UWPの採用に影響を与える現在の状態である。UWPアプリを企業設定の中で基幹アプリケーションとしてデプロイするように設計した場合は、デジタル証明書を配布するよりもはるかに簡単だ。UWPアプリを公開アプリにしたい場合、ユーザーを混乱させたり、不明な起源のバイナリを実行したときに発生するのと同じ問題が報告されることを避けるためにMicrosoftのデジタル署名が必要になることがほとんどだ。

自由を求める宣言をしている人からそれを空騒ぎだと考えている他の人まで、様々な応答がある。MicrosoftのPhil Spencer氏は、問題の一部に“UWPは完全にオープンなエコシステム…”と返信した。次週のMicrosoft BuildカンファレンスにおいてMicrosoftはその位置づけを明確にする機会を持つべきである。