2016年6月1日以後、新規watchOSアプリの申請はwatchOS 2 SDK以降でビルドされたネイティブアプリでなければならない、とAppleが発表した。さらに、AppleはApp Storeのレビューガイドラインを更新した。
WWDC 2015でAppleは、よりパワフルで高速なアプリを可能にするwatchOS 2を発表した。watchOS 2の主な機能はいわゆるネイティブアプリのサポートだ。ネイティブアプリは、動かすのにiPhoneを必要とせず、Wi-Fi、デジタルクラウン、マイクロフォンなどのApple Watchハードウェアのサポートを改善する。
だが、開発者がアプリをwatchOS 2にアップデートする歩みはゆっくりだ。Runkeeperの共同創業者でCEOのJason Jacobs氏は、ネイティブアプリへの移行には多くの作業が必要になると説明する。完全な書き直し、WatchとiPhone間の通信処理方法の検討が必要になる。watchOS 2に対する開発者の「控えめ」な反応と彼らがそれを無視する理由について、Mac StoriesのFederico Viticci氏は、インセンティブの欠如を指摘した。
開発者が最新テクノロジーを取り入れるのに、Appleはこれまで2段階のアプローチをとってきた。まず、すべての新規アプリが最低限のSDK要件に準拠することを要求し、そのあと既存アプリのアップデートをそのルールに追加するのだ。Viticci氏も述べているように、このやり方は定期的にメンテナンスされているアプリではうまくいっても、もっと古いアップデートされていないアプリの問題を解決することはできない。
関連して、AppleはApp Storeのレビューガイドラインも更新した。前回の更新からは6か月になる。中でも注目すべきは、バックグラウンドの位置情報サービスを使っているすべてのアプリ(すなわち、バックグラウンドであなたの位置をトラックするアプリ)に影響を与えるものだ。ユーザーの許可を求める際に、理由を明示しなくてはならない。
さらに、すべてのキーボード拡張は、実際に文字の入力をサポートすることが必要になる。一部のアプリでは、クリップボード管理などアプリケーション横断UIを提供するために、キーボードをインストールしてきた。
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