Microsoftは15年に渡って基本的には同じコードベースで運用されてきたMSDNとTechNetをついに引退させることにした。後継はオープンソースプロジェクトであるdocs.microsoft.comだ。Jeff Sandquist氏は次のように書いている。
簡単に言えば、コンテンツの問題です。私tがちは多くの開発者やITプロにインタビューと調査を行い、UserVoiceで何年にも渡ってフィードバックを受けました。変化が必要なのは明らかでコンテンツのためのモダンなウェブエクスペリエンスを作る必要がありました。まず私たちが行ったのは、TechNetとMSDNのインフラを評価することでした 。両方とも10年から15年に渡って古いコードベースを使っており、昔ながらの発行、配置システムを使っています。もちろんクラウドには対応していない設計です。
私たちはエクスペリエンスだけではなく、コンテンツとその消費の仕方にも注力しました。長年、利用者はテキストの壁を超えて機能レベルのコンテンツを求めており、ビジネスの問題を解決するソリューションの実装に役に立つことを求めていました。コンテンツもそのプラットフォームも利用者が簡単に学び、ソリューションを構築できるようにするものでなければならない、ということを理解しています。
表示の幅やフォントなどの基本的な読みやすさの問題の改善に加え、新しいサイトではタイムスタンプや読むのにかかる時間の見積もりなども盛り込む。タイムスタンプがあれば、現在のMSDN/Technetの問題に対処できる。つまり、長い記事を読み終えたときにその記事がその製品のだいぶ前のバージョンについて書かれたものだったということに気づく、という問題だ。読む時間自体が大事なのではない。しかし、Microsoftは記事の長さを調整して長くなりすぎないようにするつもりだ。
docs.microsoft.com上のすべてのドキュメントはオープンスースになる。
以前、Microsoftは“Community Additions”機能を提供していた。しかし、この機能は行き当たりバッタリだった。例えば、ReaderWriterLockSlimクラスの.NET 3.5のページは同じクラスの.NET 4.0ページのコメントとマッチしない。そしてこのコメント機能は“現在のバージョン”のページにはない。
したがって、このまま続けるのではなく、すべてのページに編集ボタンをつけ、読者がmarkdownを修正してそのままプルリクエストを作成するようになる。実際に、gitリポジトリからドキュメントをダウンロードできる。
非公式な変更については、“Livefyreと協業し、コメントとノートをすべての記事に提供する”。
プレビューコンテンツとロードマップ
現時点でのプレビューは“Enterprise Mobility Documentation”だけだ。今後、より多くのコンテンツが移動してくる予定。古いMSDN/TechNetからもリダイレクトされる。
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