Konyの提供するコーディングレスなモバイルアプリ設計開発ツールのKony Visualizer 7.0に,ウェラブルとIoTアプリのサポートが導入された。また,無償でダウンロードおよび使用の可能なStarterバージョンが新たに加わった。
Kony Visualizerは,手作業によるソフトウェアコーディングなしで,実行可能なプレビューアプリを作成するツールである。UIあるいはUXの設計者が一通りの反復型開発を迅速に行なえるため,アプリ設計とUXテストに関する労力を削減することができる,とKonyでは説明している。Kony Visualizerを使って開発されたプレビューアプリは,Kony Visualizerクラウドコラボレーションサービスを使って,複数のモバイルデバイスに公開することが可能だ。
Kony Visualizer 7.0は,iOS 7.0以降,Android 4.0以降,Windows 8.0および10.0を含むマルチプラットフォーム上で,スマートフォンやタブレット,デスクトップコンピュータ,ウェアラブルデバイスなどさまざまな種類のデバイスを対象とした,クロスプラットフォームアプリ設計の実現を目的としている。さらに今回,Apple Watchアプリを対象とするボイスインプットや,IoTアプリケーション対応が追加された。
InfoQとのインタビューの中で,Konyの製品管理担当副社長であるEd Gross氏は,Kony Visual 7.0を使用することによってグランス(glance)や通知など,Apple Watchアプリケーションのエンド・ツー・エンドの設計開発が可能になる,と述べている。音声入力や,国際化機能による複数言語のサポートも提供する。
Kony Visualizerの主な機能は次のとおりである。
- クロスプラットフォームとネイティブアプリの開発サポート。
- CSSプロパティに基づく柔軟なレイアウト。
- クロスプラットフォーム,ネイティブ,Webウィジェット。
- コーディングなしでマップやTouch IDなど,ネイティブデバイス機能にアクセス。
- コードレスアニメーション。
- 動作ロジックの指定やアニメーションのカスタマイズ,ネイティブ機能の使用などのためのJavaScriptサポート。
上述したすべての機能は,Kony Visualizer Starter Editionでも使用可能だ。Starterエディションは無償で,モバイルアプリ設計やプロトタイプ作成に制限なく利用することができる。また,Kony Visualizer Enterpriseエディションでは,Starterで提供される設計環境に加えて,独自のネイティブライブラリのインポート,テストおよびデバッグ用ツール,パフォーマンス監視,セキュリティの向上など,エンタープライズ対応のバックエンドソリューションであるMobile Fabricが含まれている。
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