BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース React v15リリース

React v15リリース

原文(投稿日:2016/04/13)へのリンク

FacebookがReact 15の最終バージョンをリリースした。DOMクラッタの多くがクリーンアップされ,パフォーマンスが改善し,SVGのサポートが向上している。

ReactがHTMLをレンダリングする方法は,2つの部分で大きく更新された。data-reactid属性の廃止,プレーンテキストでの不要な<span>要素の削除だ。これまでのバージョンでは,レンダリングされたDOM要素は次のようになっていた。

<div data-reactid=".0.0.5">
	<div data-reactid=".0.0.5.0">Hello</div>
</div>

Now, the same HTML fragment would look like this:

<div>
	<div>Hello</div>
</div>

プレーンテキストから<span>タグを排除することには,レンダリング結果のHTMLをクリーンアップするだけでなく,CSSの予期しない動作によって開発者が経験する問題を修正する意味もある。

新バージョンはすべてのSVG属性を完全にサポートしているが,その方法はRelease Candidateの提供以降に変更されている。GitHubのコミットメッセージにPaul O’Shannessy氏が経緯を書いているように,初心者でも簡単に扱えるReactにするための議論の結果として,SVGのホワイトリストが更新された。

[RCバージョンでは,]HTMLとSVGの動作に一貫性のない部分が残っていました。Reactについて学ばなくてはならないものが数多くある上に,さらに矛盾することがあるようならば,それは望ましい姿ではありません。ですから,後戻りすることにはなりますが,以前のバージョンに一旦戻って完全なSVGサポートを維持した上で,それを拡張することにします。

SVG属性の完全なリストを取得するために,O’Shannessy氏がMozilla Developer Networkから情報を抽出するスクリプトを書いていたという興味深い事実は,特筆に値する。

今回のリリースはメジャーバージョンリリースであるため,互換性のない変更もある。DOMレンダリングがいくつか変更されたことに加えて,バージョン0.14で導入された非推奨機能がすべて削除された。

v15.0のリリースに伴い,TypeScriptのバージョン1.8.9を使用しているものは,非推奨機能が廃止されたためにTSXファイルをコンパイルすることができなくなった。回避策はあったのだが,FacebookはReact.__spread APIを復活させた後,それを公式に非推奨とした。Dan Abramov氏は同機能について,次のメジャーリリースで廃止される予定なので,そのAPIを使用しているツールセットを修正するように警告している。TypeScriptの修正は次期リリースになる予定だ。

InfoQが以前に伝えたように,今回が新しいナンバリングスキームを使用したReactの最初のリリースになる。これまでのバージョンは”0.14.7”のような番号が付けられていた。

開発チームの新たな会議ノートに従うならば,今後はこれまでより多くのマイナバージョンやパッチリリースが,充実した変更履歴と共にコミュニティに提供されることになるだろう。

 
 

この記事を評価

関連性
形式
 
 

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT