4月21日の木曜日に Microsoft は Azure Stream Analytics と Power BI の統合が一般提供(GA)したことを発表した。本機能を用いて、利用者はリアルタイムで運搬中のストリームデータを解析し、ビジネスの実効性に対する洞察を得ることができる。
Azure Stream Analytics は完全にマネージドな Azure サービスであり、移動中のストリームデータをリアルタイム処理する機能を持っている。Azure Stream Analytics を利用するためには、Azure Event Hub、Blob Storage、Azure Iot Hubs (プレビュー)の様な入力を定義する必要がある。次に、Azure Service Bus Topics、Azure Service Bus Queues、Azure Event Hubs、Azure SQL、Azure Document DB、Azure Blob Storage、Power BI といった出力を定義する。定義された入力と出力を伴い、入力に対して SQL に似たクエリを設定し、処理結果のデータセットを定義した出力に送付する。
更に、Azure Stream Analytics はウィンドウを提供しており、同機能を利用することで開発者は特定の時間枠に対して実行するクエリを定義することができる。特定ウィンドウの持続時間向けにデータを統合することが可能だ。毎秒メータを読み出力する電力メータを保持した IoT のシナリオを考慮する。末端システム向けには多すぎるデータを生成するため、通常は毎秒メータが読み取るデータは公開したくない。15分ウィンドウの様なウィンドウ関数を用いて、電力提供者が15分ウィンドウのメータ読み取りデータで平均計算を実行可能とし、末端システムに統合された値を公開できる。本アプローチを利用することで、末端アプリケーションが利用のために必要とする全体データサイズを大幅に削減することができる。
以前、本機能を伴う Power BI との統合はプレビューであり、Web ブラウザやモバイルデバイス内部で表示できる Power BI にリアルタイムデータを公開することが可能だ。
Microsoft のプログラムマネージャである Ryan CrawCour 氏が、従来はどのように必要なビジネスの洞察を得ていたかを述べた。「従来、データから洞察を得てダッシュボード上に表示が可能なシステムを構築する場合、まずデータを収集/処理/データをデータベース等に格納する必要があり、定期的にデータベースからデータを取得してダッシュボードにデータを投入するカスタムアプリケーションを自身で作成しなければならなかった。もちろんこれらを実行することは可能だが、大量の魚を無駄にせず運搬する際、これらの情報を複雑な計算を伴わずに分単位でなく数秒単位で処理をしたい場合を考えてみよう。」
Crawcour 氏はなぜ新しいモデルが必要となるかを「データはどこにでも存在する。常にデータ源が高速に増え続けており、これらのデータをビジネス洞察に反映する時間を短くするプレッシャーに迫られている。」と説明している。
Azure Stream Analytics と Power BI による新機能を利用することで、利用者は輸送中の温度データからリアルタイムの洞察を得ることができる。温度の急な変化があった場合、魚の売買を危険にさらす情報を Power BI に送付することが可能であり、パフォーマンスメトリクスはリアルタイムダッシュボードに即時に反映される。