MicrosoftがVisual Studio 2015(VS2015)Update 3のRCをリリースした。MicrosoftのJohn Montgomery氏が、その簡単なまとめをブログに書いている。大きな変更のひとつは、これまでC++プログラムにデフォルトで挿入されていたテレメトリーコードの削除だ。(Windows Server 2012 R2 VMにおけるVS2015 Update 3 RCのテストに基づく)。
モバイル開発に関しては、Tools for Apache CordovaのUpdates 9と10が取り込まれた。Cordova 6.1.1が新規プロジェクトのデフォルトバージョンとなり、Cordova 5.X以降はプラグインの追加を必要とする。
C++に関しては、Edit-and-Continueのサポートが改善された。これはFASTLINKの有効時も含まれる。またUpdate 2で取り込まれた一部の性能レグレッションエラーは、今回のリリースで修正された。C++17 Working PaperにあるSwappable traitsも実装された。Clang 3.8が統合されたが、プロジェクトプロパティにはまだClang 3.7として表示される。
興味深いことに(3回目のアップデートであることを考えると)、すべてのユーザーアカウントとライセンスオペレーションが、HTTPSで伝送されるようになった。Microsoftによると、VS2015の製品アクティベーションが全体的に改善されるはずだという。また、Windows Storeに公開するUniversal Windowsアプリを書く際に、提出物をAzure Active Directoryクレデンシャルと関連付けできるようになった。これにより、今後必要になるサインインの数を減らすことができる。
今回のリリースの詳細については、リリースノートと既知の問題ページを参照。Update 3 RCは、Update 3 RCを含むVS2015のフルセットおよびWebアップデータとして、Microsoftのサイトからダウンロードできる。
今回のアップデートは「go-live」ライセンスで出荷される。すなわち、プロダクション環境で使うことができ、RCからReleaseへのアップグレードパスがサポートされるということだ。ただし、注意してほしい。これは最終リリースではないため、クリティカルなプロダクション環境にインストールするべきではないだろう。
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