API定義のインデックス、キュレーション、ディスカバリの領域に、APIs.guruが加わった。
これはオープンソース (MITライセンス) のコミュニティによってキュレーションされたインデックスであり、現在のところ、236のAPI、6,271のエンドポイントをカバーしている。APIs.guruは「REST APIのWikipedia」になることを目指している。
APIs.guruは、The API Stack、API Commons、APIs.io、AnyAPIや、古参のProgrammableWebのAPI Directoryなど、競争が激化しているマーケットに参入する。これらのAPIインデックスには共通の目標があると、APIEvangelist.comのブロガーKin Lane氏は語る。
世界中の開発者たちは、こうしたAPI定義を仕事で使っています。そして、モダンなAPIツールやサービスプロバイダは自分たちがもたらす価値を定義するために、これらAPI定義を使っています。API部門が次のレベルに達するのを助けるには、あなたの持つAPI定義を強化し、API StackやAPIs.io、APIs.guruを使って共有してもらう必要があります。もし時間とスキルがあるなら、現在利用できる人気のあるサービスのための新しいAPI定義を作るのに、あなたの助けを借りたいと思っています。
APIs.guruのコンテンツは、主に作者のIvan Goncharov氏により集められたものだ。DataFireのブログ記事によると、初期コンテンツは「マシンリーダブルなAPI定義のWebクロールするため、自動のスクレイピングと手作業によるキュレーションの組み合わせを用いた」という。
これらは次の評価基準でマッチングされる。
- プライベートで信頼できないAPIを取り除く
- 異なるフォーマットをOpenAPI(旧Swagger) 2.0に変換する
- 誤りを修正する。仕様のおよそ80%には何らかの誤りがある
- 付加データを追加する。ロゴ、カテゴリなど
- 日々仕様をアップデートする
インデックス自体は、GitHub Pagesのhttps://api.apis.guru/v2/list.json
を通して、単一のJSONファイルとして提供される。
ファイルには、<provider>[:<service>]
という形式で、API IDをキーとした単一のJSONオブジェクトが含まれている。それぞれのAPI記述には、いつ追加されたか、現在推奨されるAPIバージョン、そのサービスのOpenAPI (旧Swagger) ドキュメントへのリンクが含まれている。また、比較的自由形式のinfo
オブジェクトもあり、そこには基本的なタイトルや記述情報、 x-*
キーの付いた各種プロバイダ固有情報が含まれている。
APIインデックスへの追加は、Add APIページで行うことができ、これはGitHubのAPIs-guru/api-modelsリポジトリでissueをオープンする。APIが追加されると、参照されるAPI仕様定義は、提出された形式 (RAML、API Blueprint、WADLなど) からOpenAPI 2.0に変換される。そして、日々スクリプトが実行され、オリジナルのAPI定義に対するアップデートを監視する。
Rate this Article
- Editor Review
- Chief Editor Action