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Patrick Debois氏がDevOpsをモバイルデリバリに展開

原文(投稿日:2016/02/29)へのリンク

DevOps Daysカンファレンスの創設者であるPatrick Debois氏,AWSのTrent Peterson氏,EtsyのNassim Kammah氏が共同で,開発からテスト,公開までのオートメーション化,運用サポート(ロギング,機器編成,監視),(A/B)テストなど,モバイルのデリバリツールチェーン全体を議論する新たなカンファレンスとして,Mobile Delivery Daysを立ち上げた。

InfoQはDebois氏に,このテーマで新たなカンファレンスが必要だと考えた理由を聞いた。

通常のモバイルカンファレンスは開発者が中心です。彼らの関心はプログラミング言語などにあります。また運用に関するカンファレンスでは,“Web”関連が重視されて,ネイティブアプリは除外される傾向があります。

devops-toolchainメーリングリストのDebios氏のメッセージには,モバイルにおける継続的デリバリが現在抱える課題として,Webあるいはモバイルデリバリ関連のツールにほとんど共通性がないこと,APIが不明確なためにビルドや公開などのステージの自動化が困難なこと,テスト実行が遅いこと,モバイル空間における開発者と運用の乖離,アプリストアでの承認後の操作性に関する関心の欠如などが挙げられている。

先日の講演でDebois氏は,氏の考えるDevOpsのメンタルモデルと合わせて,モバイル用のツールチェーンの選択が製品デリバリの拡大や継続的デリバリから,Devの運用意識とOpsのビジネス意識の向上に至るまで,DevとOpsのコラボレーションを新たな領域へと進める上でいかに有効かを説明し,自身の最新プロジェクトで採用したアプローチの一部を実例として紹介した。

モバイルアプリにログ処理とメトリクスを統合し,バックエンドのログとの関連付けを行ないました。作業の中で私たちは,ログとメトリクスと設定を公開することで,開発と運用のギャップを小さくすることを考えました。そのために,実行時に機能を有効/無効にするフラグに加えて,デバッグレベルやメモリエラーをリモートで上げられるようにしたのです。

Mobile Delivery Daysでは,昨年のDevOps Daysカンファレンスで一般的になったミックストーク(mixed talk)とオープンスペースモデルが採用された。Debois氏はカンファレンスのアットホームな雰囲気を強調して,citconメーリングリストへのメッセージに,“真のオープンスタイルのスペースなので,すべてについて答を持っている必要はありません。とにかく参加して,一緒に学びましょう。”と書いている。

氏はさらに,DevOps Daysでの経験がMobile Delivery Daysに活かされている,とInfoQに語っている。

私たちはDevOps Daysで,対話することの意義の大きさを知りました。オープンスペースの考え方は,参加者に専門性を求めません。所属する企業が何であるかを気にしない,非ビジネス的な状況と雰囲気[を,Mobile Delivery Daysでも再現したいと思います。]

カンファレンスは3月21日と22日に,サンフランシスコで開催される。想定される参加者についてDebois氏は,

関連するテーマに熱意を持ったエンジニアに注目したいと思います。QA/テストに関するバックグラウンドや,運用関連の経験を持った参加者が多くいます。アプリのデリバリを迅速化する方法を探しているビジネス関係者の参加もあります。

DevOps Daysのように,地方主催のカンファレンススタイルを採用する予定があるか,という質問に対して,Debois氏は次のように答えてくれた。

そのような段階になれば,取り組みたいと思います。ですが,今回のカンファレンスが成功したら,まずはEUバージョンを開催したいですね。

 
 

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