NestがThreadプロトコルのソースコードをGitHubで公開した。
さかのぼること2005年、MicrosoftとIntelは、低消費電力ワイヤレスPAN上でIPv6パケットを伝送する標準 (6LoWPAN) を提案するドラフト文書をInternet Societyに提出した。のちにRFC 4944: Transmission of IPv6 Packets over IEEE 802.15.4 Networksとして知られる文書は、今もIETFでProposed Standardの状態にある。それから11年、Nest LabsがOpenThreadをオープンソース化した。これは彼らのThreadプロトコルの実装で、6LoWPAN上で家庭内のスマートデバイスを接続するのに使われる。
Alphabetによる買収後ほどなくして、NestとSamsung、ARM、Silicon Labs、Yaleを含む複数の企業が、家庭内のデバイスを接続するための標準とプロトコルの開発を支援するThread Groupを結成した。プロトコルは、軽量、安全、高効率で、802.15.4上で動くようになっている。NestのThreadがその出発点だった。Thread Groupはやがて200メンバーを超えるまでに成長し、現在30以上の製品がThread認証を受けるのを待っている。
Thread Grouptとは独立した行動のようだが、NestはThreadプロトコル実装をBSD 3ライセンスでオープンソース化した。「OpenThreadの継続的開発」に貢献しているとして、ARM、Qualcomm、Texas Instrumentsといった名が挙げられているが、Samsungなどグループ結成にかかわった数社の名は含まれていない。Nestの広報担当はInfoQに対して、プロトコルをオープンソース化する目的は、業界におけるThreadの採用を加速させることにあると述べた。
OpenThreadはNestの活動であって、Thread Groupの活動ではありません。OpenThreadによって、Nestはコネクテッドホーム製品の開発を加速するため、Nest製品に使われている技術を半導体メーカーや製造業者にもっと広く使えるようにします。Threadを採用する半導体メーカーが増えることで、製造業者は独自のものを作るのではなく、実績あるネットワーク技術を使う選択肢が得られます。そして、消費者は、安全で信頼性のある、つながる製品の選択肢が増えます。
OpenThread実装は、すべてのThreadネットワーキング層(IPv6、6LoWPAN、IEEE 802.15.4 w/MACセキュリティ)と、単一障害点のないメッシュネットワークの形成をサポートする。
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