オープンソースでマルチプラットフォームのテキストエディタVisual Studio Codeの1.2がリリースされた (May 2016リリースと名付けられているが、実際に出たのは6月)。 例によって、広範囲にわたって改善されているが、もっとも魅力的な追加は統合ターミナルだろう。
Visual Studio Code (以下VSC) のエディタはこれまで (インデントルールに基づいて) 空白を挿入していたが、単なる空行を追加しようとすると混乱してしまう恐れがあった。そこで、使われていなければ所定の行から空白を自動的に取り除くようになった。
チームによると、VSCに追加されたターミナルはごく初期のバージョンだという。これはいくつかある欠点からも明らかだ。ターミナルではカット&ペーストがサポートされておらず、Windows 10システムのターミナルには問題がある。
VSCで開発が進められているところに、タブのサポートがある。(ここでは複数のエディタウィンドウを指している。タブストップを生成するキーボードキーのことではない)。今回のリリースではタブは使えないが、VSC開発チームは複数開いたエディタ (彼らは “stacks” と呼んでいる) の管理に取り組んでいる。興味のある人はα版の “Insiders Build” で試すことができる。
今回のリリースでは大きなバグがいくつか修正されている。LinuxのコマンドラインからVSCを実行したときに、空白のあるファイル名を正しく扱い、ファイルを期待通りに開けるようになった。また、VSCとNode v6を使ったデバッグがサポートされるようになった。インターネット接続が利用できないときのファイル操作で遅延を引き起こしていたバグも修正された。
バグ修正の完全なリスト、その詳細およびMay 2016リリースに含まれる新機能については、こちらを参照。Windows、Mac OS X、Linux (32および64 bit) 用のVSCはここからダウンロードできる。
Rate this Article
- Editor Review
- Chief Editor Action