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Mike Cohn氏が見積もりのインフレを防ぐ方法を説明

原文(投稿日:2016/05/09)へのリンク

Mike Cohn氏が、最近、ブログで、見積もりのインフレを防ぐ方法について述べている。Mike氏は、Agile AllianceとScrum Allianceの設立メンバ、コンサルタント、Mountain Goat Softwareの創立者、そして、本も執筆している。プログでは、見積もりのインフレを次のように説明する。

見積もりのインフレとは、プロダクトバックログのアイテム(通常はユーザストーリー)に割り当てられる見積もりが、多く見積もられることです。例えば、今日、チームはあるアイテムを5ポイントで見積もりますが、以前だったら、3ポイントにしていたでしょう。

見積もりのインフレには、2、3の原因がある。Mike氏は、もっともよくある原因の1つは、スプリントで実施するポイントを改善するか、もっと多くのポイントを完成させるという過大なプレッシャーをチームに与えることだ。これは、上司や、チームにプレッシャーを与える、チーム外のステークホルダのこともある。Mike氏は、1、2週間後に、別のストーリーを見積もりするときのシナリオを説明する。新しいストーリーを見積もるとき、誰かがそのストーリーと5ポイントのストーリーを比べて、「あぁ、この新しいストーリーは5ポイントのストーリーよりちょっと大きいぞ。」と考え、おそらく8ポイントと見積もる。このようにして、見積もりのインフレは起きるのだ。

アジャイルコーチで、Smallwood Software Solutions, IncのコンサルタントであるTom Smallwood氏が、Velocity Preoccupation (ベロシティへのこだわり)という彼のブログで、見積もりのインフレの原因を次のように説明している。

ベロシティを強調したり、関心を持ちすぎたりすると、ベロシティのインフレを使って、そのシステムと勝負することになります。

ベロシティは重要で役に立つが、主に計画ツールと考えようとTom氏は言う。

Mike氏によると、見積もりのインフレの発生を防ぐ解決策は、常に、以前見積もられた製品バックログのアイテムを2つ以上、見積もるアイテムと比較することだ。このテクニックは、彼の著書「アジャイルな見積もりと計画づくり」で説明された三角測量として知られている。

Mike氏は、次の例を挙げて、そのテクニックを説明する。

チームがストーリーを5ポイントと見積もろうと考えたら、最初に、別の2つのストーリーと比較することです。そのストーリーは、できれば1つはより小さいストーリーで、1つはより大きいストーリーがよいでしょう。ストーリーを5ポイントと見積もることを決めたのは、そのストーリーが3ポイントストーリーと比較し、この新しいストーリーを実施するには、3ポイントのストーリーよりも、少しだけ時間がかかるだろうと考えたからでしょう。

次に、8ポイントか、13ポイントのストーリーに対して、そのストーリーを比較します。そして、それらの1つと比較して、このストーリーを5ポイントと見積もるのは適切かどうか確認するとよいでしょう。

Mike氏によると、ストーリーをグラフの中のノードと考えれば、三角測量は、以下の図のように、各ノード間に線を引くことで視覚化され、チームは、見積もりながら明確に比較することができる。

 
 

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