Facebook、オープンソースのSwift SDK Beta for iOSを発表

Facebookの新しいSDK for Swiftがベータで利用可能になった。開発者がFacebookサービスをiOSアプリに統合しやすくするのが狙いだ。

Facebook SDK for Swiftには、Facebook Analytics、Facebook Login、Share for Facebook、Facebook Graph APIなど、多数のFacebookサービスのサポートが含まれている。これは既存のObjective-C Facebook SDKをベースに、ネイティブのSwift APIとより簡単なユーザー体験を提供するためのラッパーを構築している。

Facebook Swift SDKには、iOS/macOS向けで最も人気のあるパッケージマネジメントシステム、CocoaPodsとCarthageのサポートが含まれている。CocoaPodsを使ってアプリに組み込むには、Podfileに以下を追加すればよい。

pod 'FacebookCore'
pod 'FacebookLogin'
pod 'FacebookShare'

Carthageを使っているなら、Cartfileに以下を追加すればよい。

github "facebook/Facebook-SDK-Swift"

別のやり方として、XcodeプロジェクトにFacebook Swift SDKをサブプロジェクトとして組み込むこともできる。ただし、このやり方の場合には、依存しているものすべて、すなわちFBSDKCoreKit.framework、FBSDKLoginKit.framework、 FBSDKShareKit.frameworkとそのアップデートをケアしなくてはならない。

GitHubにあるFacebook Swift SDKのリポジトリには、アプリへのサービスの統合方法を示したサンプルプロジェクトが含まれている。以下は、SDKが提供するShareDialogViewControllerを使って写真を共有する方法を示した一例だ。

let photo = Photo(image: UIImage(named: "sky.jpg")!, userGenerated: true)
let content = PhotoShareContent(photos: [photo])

let dialog = ShareDialog(content: content)
dialog.presentingViewController = self
dialog.mode = .Automatic
do {
    try dialog.show()
} catch (let error) {
    let alertController = UIAlertController(title: "Invalid share content", message: "Failed to present share dialog with error \(error)")
    presentViewController(alertController, animated: true, completion: nil)
}

Facebook Swift SDKはSwift 2.2.1と2.3をターゲットとしており、開発者はアプリをApp Storeに提出できる。Swift 3のサポートは、Swift 3がGMになる今年後半に予定されている。