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ChakraCoreがLinuxとMax OS Xで動作可能に

原文(投稿日:2016/07/28)へのリンク

Microsoftは、ChakraCoreをLinuxとMax OS Xで動かし、ChakraCoreベースのNode.jsをLinuxで動かすというデモンストレーションを行った。

 

我々が6か月前に報じたのは、Chakraエンジンをオープンソース化したMicrosoftの狙いは、Chakraエンジンを他のプラットフォームに移植し、その上でNode.jsを動かすことにあるということだった。昨日、ここ数日サンフランシスコで開催されているNode Summit 2016の場で、Microsoftはx64版LinuxとMac OS X 10.9以降の両方でChakraCoreを動作させた上、まだ実験中のバージョンではあるもののChakraCoreベースのNode.jsをx64版Linuxで動作させるというデモンストレーションを行った。

クロスプラットフォームに向けた取り組みの裏にあるMicrosoftの望みは、WindowsのUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)と他プラットフォームの両方で動作するアプリケーションを開発者たちに開発してほしいという事だ。UWPは、デスクトップ、モバイル、IoT、XBox、Surface Hub、HoloLensという様々な種類のWindowsデバイスで同じようにアプリケーションを動かすためにMicrosoftが用意した解決策である。UWPアプリケーションは、C#、C++、Visual Basicに加えてHTML/JavaScriptで書くこともでき、その場合は、どのデバイスでもChakraの上でアプリケーションが動作する。ChakraCoreはWindowsに特有のAPIを使用しないChakraであるため、開発者たちはLinuxやMac OS Xにもリーチを広げることができるようになった。Windows Bridge for iOSを使えば、多くのiOSアプリケーションをWindowsに、特にWindowsスマートフォンやタブレットに移植することもできるだろう。それらのプラットフォームは、それにふさわしいアプリケーションエコシステムが足りていないため、これから人気が出ると考えられていない。

Microsoftは、Project AstoriaによってAndroidとWindowsのギャップを埋める計画を立てたが、その考えは放棄された。Xamarinを使えば、直接的な方法ではないとはいえ、UWPにリーチすることは依然として可能である。しかし多くのモバイル開発者がすでにiOSをターゲットとしていることを踏まえれば、Android-UWPブリッジは必要とされないかもしれない。UWPに興味がわいた時に、Objective-CのコードをMicrosoftプラットフォームに移植すれば十分だからである。

作業中の国際化APIを除き、ChakraCoreがサポートするJavaScript機能はWindows版Chakraと同等であるとMicrosoftは公表している。JITおよびいくつかのGC機能はまだ完全には動作しないが、機能を完全にし、Windows版と同等の性能が出るようにしようとしている。

Microsoftは、デスクトップアプリケーションだけでなくサーバーアプリケーションについてもクロスプラットフォームをサポートできるようにしようとしている。サーバーアプリケーションにはChakraCoreで動くNode.jsのフォーク版を使う。ビルド済みバイナリーはここから入手できる。

ChakraCoreで動くNode.jsに関する技術的な詳細を知るには、「MicrosoftはChakraをオープンソースにしてNode.jsを実行しようとしている」という記事をおすすめする。

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