Windows 10 Anniversary Updateはエンドユーザーへの展開を開始され、最新バージョンのEdgeでは最新のHTMLレンダリングエンジン、Windows Hello、ブラウザー拡張を含め、いくつかの新機能をWeb開発者が利用するチャンスを提供する
MicrosoftのHTMLレンダリングエンジンであるEdgeHTML 14は、現在安定チャンネルになっており、HTMLとJavaScriptの両方に多くのアップデートを含んでいる。HTMLの改善には<output>
と<data>
要素ならびに<input type=color>
が含まれる。WOFF 2.0フォントがサポートされ、Microsoftによるとフォントファイルのサイズが30%削減されるという。
JavaScriptでは新しいリリースでasync/await
、デフォルトパラメーター、Object.values
とObject.entries
がサポートされた。ES2016のべき乗オペレーター(**
)も提供された。
Fetch APIは重要な新機能の1つである。ブラウザーで完全に実装された場合、fetch
により、偏在するXMLHttpRequest (XHR)の必要性を排除できる。Edgeがそれをリリースしたことで、Safariのみがこの機能を持たない唯一のデスクトップブラウザとなる。 それまでは開発者は、すべてのブラウザーをサポートするためにfetch polyfillを利用可能だ。
Edgeは拡張機能をサポートした。Amazon Assistant, LastPass, Evernote Web Clipper, AdBlock Plusなどいくつかの拡張機能がストアからインストールできる。Microsoftはこれらの拡張機能を取得するために外部開発者の小さなグループで取り組んできた。彼らは開発者が拡張機能を書いて、ストアで公開できるようにするためのガイダンスをまだ提供していない。 現在、Microsoftの拡張機能ドキュメントでは開発者にもう少し待つようにと書かれている:
私たちは現在、数人の拡張機能作成者の助けを借りて、私たちの拡張機能プラットフォームとドキュメントを検証しています。将来の更新をお楽しみ!
今のところ多くの拡張のAPI機能が提供されてるが、それ以上は検討中である。エンタープライズ開発者は、社内利用だけのカスタム拡張機能を提供可能になる。
またWeb開発者はWindows Helloも利用可能だ。Windows Helloを利用することで、マシンに組み込まれたセキュリティ機能をWebアプリで使うことによってユーザーを認証できる。
Windows 10 PCがない場合は、新しい機能をテストするためにEdge 14 VMsが提供されている。
Windows 10の最新メジャーリリースにおける完全な変更点のリストはEdgeリリースノートを参照して欲しい。anniversary updateのリリースされたバージョンは、ビルド14393である。
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