GitLabが新たな統合ツール「GitLab Issue Board」を発表した。Issueをフレキシブルなマルチカラムのボードで可視化・整理できるようにすることで、開発者チームのIssue優先順位付け、リリース計画、コミュニケーションを改善するのが狙いだ。
GitLabはScrumボードでIssueを整理するツール「Milestones」をずっと提供してきた。ところが、MilestonesはIssueを動かしてオープンからクローズに割り当てるという単純なフローに限られている。これは大規模なチームや複雑なプロジェクトには不十分であり、たいていの場合、設計、実装、テストといった複数の中間ステップを扱う必要がある、とGitLabのエンジニアであるJob van der Voort氏は述べている。
そのため新しいGitLab Issue Boardは、特定のモデルに縛り付けられることなく、様々なフローに合わせられるフレキシブルなIssueボードの運用を目指している。そのままだとGitLab Issue BoardにはBacklogとDoneの2つのカラムがあるだけだ。どちらのカラムもカード形式でIssueをリストし、カラム間でIssueをドラッグ&ドロップして、ある状態から別の状態へ動かせる。Issueライフサイクルの別フェーズを表現する新しいカラムが簡単に作れるので、様々なフローを扱うことが可能だ。たとえば、3つのカラムを使って伝統的なScrumボードを管理することもできるし、分析、開発、レビューといったステージのために追加のカラムを使うこともできる。
以下に、GitLab Issue Boardが提供する便利な機能を紹介する。
- GitLab Issue Boardの各カラムはラベルに関連付けられている。
- 新しいカラムを既存のラベルに関連付けてもよく、これにより自動的にすべてのIssueをカラムに割り当てられたラベルでタグ付ける。
- カラム間でIssueを動かすと、関連付けられたラベルが自動的に更新される。
- Issueは複数のラベルを持つことができ、様々な方法でフィルタリングとソートができる。
GitLab Issue Boardは既存のIssue Tracker上に構築されており、GitLabユーザーは誰でもフリーで利用できる。
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