直近のDevNationカンファレンスの開催中、Red HatとIBM、Tomitribe、Payara、そしてロンドンJavaコミュニティは次のことを公表した。MicroProfileの作成だ。これはベンダ中立のマイクロサービスフレームワークを作るためにJava EE技術を試し活用する新しい提案だ。そのゴールは次のことだ。2016年の9月までに最初の公開バージョンを持つこと。それはJavaで可搬性のあるマイクロサービスを開発者が作れるようにする。すなわち、ロンドンJavaコミュニティのMartijn Verburg氏はこう述べている。
最初のゴールはエンタープライズJava(あなたが望むならJava EE)にもっとも慣れている開発者が特定のベンダの方法によらずマイクロサービスを使えるスタート地点を提供することです(これはJava EEの世界から彼らが何を使っているかということです)。次に目的は、セキュリティやロギング、ディスカバリや何かを欲しているかもしれないというベンダの「推測」の代わりに開発者のコミュニティにマイクロサービスのランタイムとAPIに必要だと感じているものを実際に推進させることです。何を入れるべきで何を入れないべきかを決める手助けをするのはMicroProfileコミュニティ次第です。
Java EEは開発者に明らかな利益をいくつか提供する。それはすでに開発され、テストされ、統合されており、すぐに使える安定したライブラリという形で提供する。たくさんの利用可能なJava EEコンテナがあり、それらはまた開発者にプラットフォームの決定とコーディングを分離する機会を与える。しかしながらJava EEはむしろ重く、合意がなされた標準をベースにしており、それはとてもゆっくりと進化することを意味する。これは安定性を見るときは利点である一方、マイクロサービスの速いペースの世界には合わない。これはコミュニティにWildFly SwarmやWebSphere Libertyのようないくつかの解決策を作らせる結果となった。まだJava EEコンポーネントをベースとしてより軽いアプリケーションを作れるようにする。この種のフレームワークは、それ自身が問題を作ってきたけれども、イノベーションと標準の間のギャップに橋をかける手助けをしてきた。各フレームワークが他から分離して作られてきたので、アプリケーションはあるフレームワークからほかのフレームワークに簡単に移行できない。
これがMicroProfileが出てきた由来だ。Java EEをベースにしたマイクロサービスアプリケーションの基礎を定義するために標準フレームワークを作成すること、そしてベンダにその標準に準拠したアプリケーションサーバを製造させること、それらは開発者に互換性があるコンテナのエコシステムを提供し、彼らのアプリケーションを変更する必要なくより多くの選択を与えてくれる。期待される2016年のGAまで何も決定していないけれども、最初の話はMicroProfileがJAX-RSやCDI、JSON-Pやコミュニティが必要と判断するものは何でもベースにするだろうことを示唆している。
MicroProfileがすでに存在するWebプロファイルとの類似点を受け入れて対処する一方で、それらは異なる方法で管理されるだろう。WebプロファイルはウェブアプリケーションのためにJava EE仕様のサブセットとして主に2つの理由で作成された。軽量なフレームワークとベンダにとってより単純な検証プロセスだ。最初はMicroProfileは次のステップ、マイクロサービスのためのWebプロファイルのサブセットのように見えたかもしれない。しかしながら、これはまったく一連の理由のケースではないだろう。一方でVert.xのMicroProfileはJava EEの一部ではない技術さえ含むかもしれないというような早期の議論があり、他方で正式なJava標準を作成するプロセスが急速に進化する業界のニーズにフィットするにはあまりに遅すぎるかもしれない。
MicroProfileがJava EEの最後への最初の一歩となるだろうかどうかはまだ見ていく必要がある。しかしながら、真実かもしれないことはMicroProfileによってもたらされるであろうイノベーションと活動はエンタープライズJavaの機能性に新しい風を吹かせるだろう。その失速についての最近の関心のあと、より必要とされる何かだ。
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