Meteorのバージョン1.4がリリースされた。 NodeおよびMongoDBに対する大幅なアップデートが含まれている。
Zoltan Olah氏(Meteorのカスタマサクセス・ディレクタ)が語るところによると、本リリースは、 "プラットフォームの長期的安定性、および幅広いJavaScriptのエコシステムに基づいた我々の仕事の継続性にフォーカスし、我々を今まで以上にコミュニティに近づけるもの"だ。
Meteor 1.4の大きな変更点の一つは、Nodeのアップグレードである。 Nodeは0.10.46から4.4.7へとアップデートされた。 Node 4.0は、2015年9月にリリースされた。 このとき、Nodeはio.jsと統合され、単一のコードベースとなった。 Nodeの長期サポート計画によると、4.0系は2018年4月までメンテナンスされる。 Olah氏は、"Meteorはその年の後半にNode 6にアップデートする"と語っている。
バージョン1.4の特記事項として、Meteorはバイナリパッケージビルドの扱いを変更した。 パッケージ内にコンパイル済みバイナリnpmの依存関係を記述する代わりに、特定のNodeバージョンをハードコードすることになった。 リリースはパッケージユーザによるビルドステップに移った。 これは、開発者が対象マシンのコンピュータツールチェインに責任を持つことを意味する。 その代わり、パッケージ作者は、各ターゲットアーキテクチャごとのパッケージをビルドしなくて良くなる。
Meteorチームは、主要な協力者と共に作業を進めてきた、とOlah氏は語る。 1.4でのコアパッケージバージョンの制約緩和は、blaze
やlivedata
を含む実質的アップデート(substantial update)を容易にする、という。
MongoDBは、3.2.6にアップデートされた。Olah氏によると、
新アプリケーション用の開発データベースはWiredTigerストレージエンジンを使用するのがデフォルトになっています。 しかし、みなさんは古いMMAPv1エンジンが走っているデータベースに接続することもできます。 みなさんは今や、Mongoドライバに対して追加の接続オプションを渡すことができます(
Mongo.setConnectionOptions(options)
を使用する)。 これにより、例えば、SSL暗号化のための認証の設定が可能になります。
開発者は、https://docs.mongodb.com/v3.0/release-notes/3.0-upgrade/に記載されている指示に従ってデータベースをアップデートすべきである。 あるいは、開発においてmeteor reset
を使用できる。 これにより、古いデータベースを削除し、WiredTigerデータベースを作成できるようになる。
Meteor 1.4公開により、次のMeteorロードマップは1.4.1となる。 1.4のパッケージ制約の変更により、"Meteorに関する世界的コミュニティは、コアパッケージの実質的アップデートが可能になる"とOlah氏は語る。 Meteor 1.5は、MeteorのGraphQLベースのデータスタックApolloにより、t待望のSQLサポートを行う。
パッケージング関係の話題を含む、変更点の全リストは、こちらを参照してほしい。
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