Webpack Dashboardがコンソール出力のUXを改善する

新しいツールとして登場した Webpack Dashboardは、今までコンソールベースだったツールのUXに失望していた開発者たちの間でヒットとなっている。

Formidable社のオープンソースディレクターであるKen Wheeler氏が語るところによると、Webpackが「重要な情報のコレクション」をターミナル出力に表示している中、彼はそれ以上を求めていた：

私が欲しい情報を取得するためには、いつも処理が終わるまで待ってから上のほうまでスクロールしないことには有用な情報を得られないことを面倒に感じていました。

Wheeler氏はより緻密で整然としたスタイルで情報を表示できる何かを作成することを決めた。パワフルなライブラリのblessed上で構築されたWebpack Dashboardは、Webpackのビルド情報を一目でわかるような形で提供する。ダッシュボードにはビルドの進行状況だけではなく、ビルド時のログやモジュールのリストも含まれる。

このプロジェクトの人気はコミュニティの核心を突いており、Wheeler氏はそのことについて驚いていない。「私はコミュニティが開発者のより良いエクスペリエンスを求めていると思っているし、これはまだ数ある実施可能な改善のうちの一つでしかありません」とInfoQに語った。FacebookのエンジニアであるDan Abramov氏はツールの反響について「より良いUXを持った開発ツールには巨大な需要がある」とツィートしている。

Webpack Dashboard: 3k stars in 2 days. Huge demand for better UX in dev tools. Take note! https://t.co/QLY6qrODZK pic.twitter.com/AgRWA9o8TM

— Dan Abramov (@dan_abramov) August 16, 2016

コミュニティの一部は、このツールの有用性を疑問視している。Hacker Newsでの、Kris Siegel氏のコメント ：

Webpackをセットアップして使った際に、開発者は本当にリコンパイル等をしてるかを確認するためターミナルを見ているのでしょうか？少なくとも私の周りでは、誰もそんなことをしていると聞いたことはありません。あなたはエラーか何かを確認するために見ているのでない限り、重要なものをそこで見ることはないでしょう。

Wheeler氏は既に次の計画を練っている：

私は既にAPIとセットアップをシンプルにするためのプルリクエストをしています。これはWebpackとWebpack Dashboardを別々のプロセスで実行させ、ソケットによる通信をさせるというものです（安心してください、これは破壊的な変更ではありません）。これはエッジケースの多くを修正し、おそらく色々な点でスピードアップとなります。その次は、フルスクリーンではない最小限のモードを作成したいと思っています。その次？ユーザーが自由にパネルをカスタマイズできWebpack以外のものと通信できるようになるAPIを作っているかもしれません。

WebpackはJavaScript開発コミュニティで急速に支持を伸ばしたモジュールバンドラーで、特にReactユーザーに人気です。