RedHatのJVMのための強い静的型付け言語、Ceylonがバージョン1.3になった。バージョン1.2から1年、メジャーリリースであるCeylon 1.3には、新しい言語機能と改善に加えて、Androidサポート、npmインテグレーション、IntelliJ IDEAとAndroid Studioのためのプラグインが導入されている。
CeylonはJavaScriptにコンパイルできるため、たとえばApache Cordovaを用いることにより、ずっとiOSとAndroid向けのハイブリッドモバイルアプリの作成をサポートしてきた。Ceylon 1.3の新機能は、Androidのネイティブアプリを作成すfるための安定したサポートだ。この機能は今年初めのnightlyビルドで初めて利用可能になったものだ。
これに関連して、Ceylon 1.3には、Android StudioとIntelliJ IDEAのための新しいプラグインが導入されている。これは既存のEclipseを使った開発サポートと並行して進んでいる。新しいプラグインには、コンテキスト補完のサポート、リファクタリング、ソースコードナビゲーション、オンラインドキュメント統合が含まれる。
その他の興味深い新機能に、npmインテグレーションがある。これによって簡単に、npmからモジュールをインポートしたり、npmにモジュールを公開したりすることができる。また、CLIプラグインを通してWildFly Swarmを使ったマイクロサービスの開発をサポートする。
言語フロントにおいて、Ceylon 1.3には、匿名関数のパラメータの分解、CorrespondenceMutatorとCollection.combinationsへの追加、Java APT processorsの実験的サポートなどが導入され、330のIssueがクローズされた。
Ceylon 1.3はCeylon 1.2.2と後方互換性があり、再コンパイルしたり依存関係を変更したりする必要はない。
Ceylonは、JavaおよびJavaScript仮想マシンのための静的型付けプログラミング言語だ。フローセンシティブな静的型システム(制御フロー文をトラバースしている間に、推論された変数の型が変わる可能性がある)、Optional・Union・Intersection型のような先進的機能、具象ジェネリクス(reified generics)などを提供する。
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